中國(guó)ネット界では、猛烈な勢(shì)いで文字から映像への移行が進(jìn)んでいる。あらゆるアプリの直播電商（ライブEコマース）化が進(jìn)み、ついに不動(dòng)産業(yè)界にまでに波及してきた。この2カ月、さまざまなライブ放送が行われている。新型肺炎防疫體制期間だけの一過性で終わるのか、それとも新たな販売手法として定著するのか。検討してみよう。

■価格崩壊への瀬戸際

中國(guó)の実態(tài)は不動(dòng)産本位制である。地方政府は、土地を提供して不動(dòng)産業(yè)者に開発させ、彼らが高値販売したところで、がっぽり稅金を徴収する。不動(dòng)産業(yè)界の主力プレイヤーの1人というより、司令塔に等しい。一般市民も不動(dòng)産好きで、価格動(dòng)向には極めて敏感だ。1平米當(dāng)たり単価は、會(huì)食の場(chǎng)では、定番の話題である。ここ數(shù)年価格は高止まりし、國(guó)內(nèi)外からバブル崩壊の危機(jī)を指摘されていた。そのため、高値警戒のため導(dǎo)入した購(gòu)入制限を緩める地方が続出し始めていた。地方政府にとって、不動(dòng)産価格の維持は、最大の政治課題である。

しかしそこへ、新型肺炎という予想外の事態(tài)に見舞われる。直近で全國(guó)100都市の平均価格はまだ0．2％しか下落していない。しかし1～2月の販売面積と売上高は、それぞれ前年比39．9％、35．9％落ちている。3月の中古市場(chǎng)は、北京、上海、深圳、広州の一線級(jí)都市のすべてで下落した。中でも上海は前月比5．85％と大きく下げた。暴落への瀬戸際にいるのかもしれない。そして3月には値引き販売が常態(tài)となった。

■2019年は不動(dòng)産業(yè)界オンライン通販元年

不動(dòng)産業(yè)界は、ネット通販にも注力し始めていた。2019年の雙11（11月11日獨(dú)身の日セール）において、不動(dòng)産大手「恒大」は、「蘇寧集団」のネット通販に旗艦店を出店した。そして11月1日から、動(dòng)畫で物件を紹介しつつ毎日100戸、最終日の11月11日には111戸、合計(jì)1111戸を特価販売した。最高値引き額は100萬元（1550萬円）を超えたという。蘇寧のオフライン店「蘇寧易購(gòu)門店」「蘇寧小店」も販促の一翼を擔(dān)った。その結(jié)果この1111戸は“秒殺”で完売した。

またネット通販?zhǔn)孜护?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=アリババ'>アリババは、1萬戸、2位京東は、200の不動(dòng)産業(yè)者から6000戸を、通販サイトに“特価房”としてアップロードした。

さらに「蛋穀公寓」「房多多」等有力なオンライン不動(dòng)産企業(yè)の上場(chǎng)も相次いだ。こうしたことからネットメディアは、2019年をオンライン不動(dòng)産“発火の年”と位置付けた。

■2020年は不動(dòng)産業(yè)界ライブ電商元年

さらに今年は、不動(dòng)産の直播電商（ライブEコマース）元年となりそうだ。

某大手不動(dòng)産企業(yè)は、ライブ放送のプラットフォームを持ち、本格的構(gòu)成で放送している?！袱撙胜丹?、こんにちは。私たちのプロジェクトマップをご紹介します。こちらの場(chǎng)所は〇×広場(chǎng)です?！筂Cの番組進(jìn)行も板についてきた。同社は2月以降、20回のライブを行った。開発や仲介會(huì)社の擔(dān)當(dāng)者も、ライブの打ち合わせ急増によって、大変に忙しい。不動(dòng)産仲介業(yè)者自身も、5000人を超える不動(dòng)産コンサルタントが、ライブ放送を行っている。

すでに不動(dòng)産販売トップ200社のうち、154社がオンラインマーケティングを開始し、トップ100社では90％がオンライン営業(yè)部を組織した。業(yè)界関係者によると、新型肺炎で、物件を?qū)g地に案內(nèi)できないため、仕方なく始めたフォームだが、ライブの內(nèi)容は目に見えて向上しているという。

■普及はこれから

某不動(dòng)産企業(yè)の1月末のライブでは、7萬2000人の視聴があった。ただしWeChatで反応を寄せたのは3人、2月初旬のライブでは、58726人中、反応はわずか2人であった。

アリババ「淘寶網(wǎng)」のライブ放送データは、すべての業(yè)種をカバーしている。しかし不動(dòng)産業(yè)は普及率が低く、まだデータリストには載っていない。そして、不動(dòng)産を扱う上での問題點(diǎn)を3つ挙げている。

1．大部分のライブは、権利書の存在をはっきり表示しない。これが不確定要素の最大のもの。

2．大部分のライブは、契約のキャンセル條項(xiàng)がない。頭金を払い込むと、キャンセルや返金が事実上できない。

3．部屋の紹介はすばらしくても、周辺環(huán)境や生活狀況まで表現(xiàn)できていない。

■まとめ

さらに、直播で売れないものは何もないと豪語するトップ網(wǎng)紅（インフルエンサー、KOL）たちも不動(dòng)産へ進(jìn)出してきた。人気ナンバーワンの美人網(wǎng)紅?薇婭も乗り出している。

一方、不動(dòng)産大手企業(yè)では裁員（人員カット）が伝えられている。中國(guó)ではスーツを著て、都市部を走り回っているのは、たいてい不動(dòng)産業(yè)者だった。課題の解決次第になりそうだが、徐々に彼らの姿は減り、ライブ放送へシフトしていくのだろう。一過性で終わることはなさそうだ。

■筆者プロフィール：高野悠介

1956年生まれ、早稲田大學(xué)教育學(xué)部卒。ユニー株（現(xiàn)パンパシフィック）青島事務(wù)所長(zhǎng)、上海事務(wù)所長(zhǎng)を歴任、中國(guó)貿(mào)易の経験は四半世紀(jì)以上?，F(xiàn)在は中國(guó)人妻と愛知県駐在。最先端のOMO、共同購(gòu)入、ライブEコマースなど、中國(guó)最新のB2Cビジネスと中國(guó)人家族について、ディ－プな情報(bào)を提供。著書：2001年「繊維王國(guó)上?！箹|京図書出版會(huì)、2004年「新?繊維王國(guó)青島」東京図書出版會(huì)、2007年「中國(guó)の人々の中で」新風(fēng)舎、2014年「中國(guó)の一族の中で」Amazon Kindle。