2020年4月13日、英BBCの中國語版サイトは、新型コロナウイルスの影響で世界のサプライチェーンが動揺する中で「脫中國化」が進(jìn)む可能性について香港の有識者の見方を紹介する記事を掲載した。

記事によると、香港中文大學(xué)商學(xué)院アシスタント?プロフェッサーの呉靖（ウー?ジン）氏は「現(xiàn)在、世界のサプライチェーンは日増しに複雑化、ネットワーク化する一方で、リスク対応能力は低下している」と語った。また、香港科技大學(xué)商學(xué)院マーケティング?サプライチェーン管理センターの張洪濤（ジャン?ホンタオ）主任は「サプライチェーンの安定は業(yè)務(wù)安定の前提になるが、絶対的な安定などは夢に過ぎない」とし、現(xiàn)在多國籍企業(yè)はコストだけでなく、コストとリスクの間でバランスを取らなければならないとの考えを示したという。

両氏は新型コロナウイルス感染が収束した後にリスク分散を考えた一部企業(yè)が中國から生産拠點を移す動きが出るとする一方で、「數(shù)十年の時間をかけて構(gòu)築してきた中國での生産體制から脫して移転するには大きな苦痛と時間を要する」との認(rèn)識を示した。呉氏は「現(xiàn)狀、企業(yè)はもはやコストとリスクのバランスにこだわっていられない。なぜなら、これまでのサプライチェーンに対する理解を超える事態(tài)が起きているからだ。われわれは未曽有のリスク、試練に直面しているのだ」と述べたという。

記事は、ウイルス感染の中心が中國から歐米へと移るなかで、歐米諸國にマスクや呼吸裝置、薬品の供給不足による恐慌が発生したと紹介?！钢袊蕙攻胜嗓紊b大國である一方、歐米諸國は長期的に中國との政治的な相互信頼を欠いてきたために、歐米諸國の間でこれらの物資に対する憂慮が高まり始めた」と伝えた。

張氏は「ウイルス収束後、歐米諸國はより大きく、強い政府を作り、國の安全にかかわる製品の生産について本國回帰させる、ないしは信頼、コントロール可能、あるいは同じ価値観を持つ國?地域に移転させることを奨勵、強制しようとするだろう」と予測したのに対し、呉氏は「今後サプライチェーンのローカル化、地域化が起きる一方で、資本がさらに大きな役割を演じ始める。例えば、生産拠點を中國以外に移したとしても、その拠點が香港や中國の資本ということになる」と語ったという。（翻訳?編集/川尻）