2020年4月16日、人民畫(huà)報(bào)は、韓國(guó)の総選挙で與黨が大勝するなか、文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領(lǐng)は喜んではいられないとする、中國(guó)の外交シンクタンク?チャハル學(xué)會(huì)の張忠義（ジャン?ジョンイー）高級(jí)研究員による評(píng)論記事を掲載した。以下はその概要。

新型コロナウイルスの感染が続く中、15日に予定通り実施された韓國(guó)の総選挙は文政権にとって「中間試験」的なものだったが、単に合格するだけでなく、與黨?共に民主黨が16年ぶりに議會(huì)で過(guò)半數(shù)を獲得するという予想を上回る結(jié)果となり、後半の政権運(yùn)営に向けた足固めができた。

実際のところ、理想主義に傾倒した経済政策、スキャンダルの渦中にあった曹國(guó)（チョ?グク）氏の法務(wù)相への「ごり押し」、そしてかじ取り役としての存在感を発揮できない朝鮮半島問(wèn)題などにより、與黨はもともと今回の選挙結(jié)果で第一黨の地位確保が厳しいという認(rèn)識(shí)を持っていた。

しかし、不利な立場(chǎng)は突如襲來(lái)した新型コロナウイルスの感染でたちまち吹き飛んだ。文政権が速やかに防疫體系を整備し、先進(jìn)的な検査手段を用いて迅速に大規(guī)模な検査を進(jìn)め、財(cái)政や金融の手段を大膽に利用して國(guó)民生活と経済を安定させるとともに、ウイルス感染拡大を食い止めたことで、「世界の模範(fàn)」になったからだ。

ただ、與黨の大勝利に終わった今回の選挙では、韓國(guó)の政治が抱える問(wèn)題も浮き彫りとなった。まず、選挙結(jié)果を見(jiàn)る限り、韓國(guó)の政局は従來(lái)の二大政黨狀態(tài)に戻り、第三の政黨の影が見(jiàn)えなくなってしまった。その背景には、共に民主黨、未來(lái)統(tǒng)合黨がそれぞれ衛(wèi)星政黨を作って大部分の比例代表議席を吸い取ってしまったことがある。また、革新政黨が西部地域、保守政黨が東部南部地域で強(qiáng)い支持を受けるという地域性が、薄まるどころか強(qiáng)まったことも問(wèn)題だ。

さらに、與黨が単獨(dú)過(guò)半數(shù)を獲得したことで、その権力濫用を危懼する聲が早くも出ている。今後立法プロセスを強(qiáng)行するようなことがあれば、野黨や無(wú)黨派層からの反感を買うことになり、與黨のイメージや政権運(yùn)営の継続に負(fù)の影響を與えるだろう。

今回の選挙で大勝したことで、その負(fù)擔(dān)も後からついてくる。ウイルス収束後の経済、國(guó)民生活問(wèn)題に一層力を入れなければならない。選挙よりも苦難を伴う長(zhǎng)い道のりであることは明らかであり、この任務(wù)を全うしてこそ初めて、今回の勝利がふさわしいものになる。（翻訳?編集/川尻）