「金のおばさん」VS「マオタイ酒のおじさん」、軍配はどちらに?―中國(guó)

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版    2020年4月24日(金) 21時(shí)20分

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3月末より金の価格が新たな上昇周期に入り、13年4月と10月に金を買(mǎi)い占めて世界に名をとどろかせた中國(guó)のおばさんは、「手放すタイミングの悩み」から開(kāi)放され、資産額が上昇を続けている。寫(xiě)真は茅臺(tái)酒。

3月末より金の価格が新たな上昇周期に入ったことから、2013年の4月と10月に金を買(mǎi)い占めて世界に名をとどろかせた「中國(guó)大媽」(中國(guó)のおばさん)は、「手放すタイミングの悩み」から開(kāi)放され、資産額が上昇を続けている。これと同時(shí)に貴州マオタイ酒股フン有限公司(フンはにんべんに分)の株価が上昇を続け、商品の価格もどんどん値上がりして、名酒のコレクター(マオタイのおじさん)もここ數(shù)年の投資界でダークホースになり、金を買(mǎi)った「おばさん」と肩を並べて草の根の投資における伝説になった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、この2種類の資産は勢(shì)いよく上昇を続ける。すると「金とマオタイとどちらがインフレ対策として投資価値があるか」が、新たな話題に浮上してきた。中國(guó)証券網(wǎng)が伝えた。

■「中國(guó)のおばさん」の金が価値倍増

「中國(guó)のおばさん」の物語(yǔ)は、7年前に金価格が大暴落した時(shí)に始まった。當(dāng)時(shí)、金価格は20%も低下した。これを受けて一時(shí)期、金を特に好む中國(guó)人投資家の心は大いに揺さぶられ、中國(guó)各地の金製品売り場(chǎng)では爭(zhēng)奪戦も繰り広げられた。

それから1カ月も経たないうちに、中國(guó)の各大手デパートの金製品や銀行の金のインゴットはすべて売り切れた。

市場(chǎng)の試算では、「中國(guó)のおばさん」の13年4月と10月の上昇周期における金の購(gòu)入コストは1オンスあたり1350ドルから1400ドルで、これに加工費(fèi)用が加わると大體1オンスあたり1450ドル近くになる。それからの數(shù)年間、金市場(chǎng)は苦しい時(shí)期が続き、たまに訪れたコスト回収の機(jī)會(huì)はすぐに消え去ったが、19年の中頃になると金価格が大幅に上昇して、かつて金を買(mǎi)い占めた「中國(guó)のおばさん」は資産を手放す真のタイミングを迎えることになった。これまでじっと我慢していた「おばさん」のところに、ついに幸運(yùn)の女神が訪れたのだ。19年末以降、金価格は大幅上昇を続け、今年3月中旬に清算の危機(jī)を迎えて一時(shí)下落したが、その後急速に回復(fù)してついに過(guò)去最高を更新した。

14年に金買(mǎi)い占めブームに乗った投資家の李さんは、「ちょっと意外だ。もともと(収益は)全然期待していなかったから」と話す。

金価格の大幅上昇、株式市場(chǎng)の利益低下により、海外の投資家の間で金購(gòu)入ブームが起きている。カナダの金取引企業(yè)大手Kitcoが最近発表した報(bào)告では、ほぼすべての標(biāo)準(zhǔn)的な1オンス金貨が欠品狀態(tài)で、米連邦造幣局のイーグル金貨とバッファロー金貨は売り切れ、カナダのメイプルリーフ金貨、英國(guó)のグレートブリテン、オーストラリアのカンガルー金貨といった世界で広く流通する金貨も同じく売り切れた。金?銀取引業(yè)者は、「株式市場(chǎng)が劇的に変動(dòng)した後、多くの投資が貴金屬市場(chǎng)に相次いで目を向けるようになった」と指摘する。

しかし注意しなければならないのは、先週のロンドンの現(xiàn)物取引市場(chǎng)と米國(guó)の先物取引市場(chǎng)との価格の開(kāi)きが、現(xiàn)物価格が上昇し、先物価格が修正される中で徐々に縮小したことだ。中大先物取引有限公司の貴金屬アナリストの趙暁君(ジャオ?シャオジュン)さんは、「ここから実物を求める短期的な買(mǎi)い物ラッシュが一段落した可能性があることがうかがえる」と述べた。

また、「インフレ連動(dòng)國(guó)債の金利(実質(zhì)金利)が3月に歴史的低水準(zhǔn)に達(dá)してから反転上昇し、金価格のさらなる上昇を抑制した。市場(chǎng)の変動(dòng)はこのようにムードに左右されている。最近は米株は流動(dòng)性リスクと悲観的予測(cè)が織り済みのため反転上昇し、金は全體として流動(dòng)性の回復(fù)とリスク回避ムードに支えられ、再び上昇ムードを迎えた。米株が引き続き潛在的な感染癥終息への期待感を反映し、これからFRBと米財(cái)務(wù)省が大型の政策パッケージを相次いで打ち出す見(jiàn)込みの中、金と米株の共振はこれからも続くとみられる」との見(jiàn)方を示した。

■「マオタイのおじさん」は好敵手を求める

「中國(guó)のおばさん」だけではない?!弗蕙骏い韦袱丹蟆工庳?fù)けるわけにはいかない。年初以來(lái)、感染癥の影響で、複數(shù)の資産が相次いで値下がりし、株式市場(chǎng)は多くの銘柄が下落したが、貴州マオタイの価格は短期的な変動(dòng)の後、一気に上昇して過(guò)去最高に迫った。4月17日の終値は1226元(約1萬(wàn)8400円)だった。

現(xiàn)物市場(chǎng)で、人々は名酒を消費(fèi)しようとするだけでなく、名酒の投資価値にますます注目するようになった。こうして名酒を熱心にコレクションする「おじさん」たちが、ついにマオタイ酒コレクションによって「中國(guó)のおばさん」と同じ土俵で戦う資格を得た。本當(dāng)の酒好きだけでなく、遊休資本も相次ぎ參入して、名酒投資の産業(yè)チェーンが形成され、名酒のコレクション商品や名酒の信託商品も人気を集める。

17日の終値を受けて、貴州マオタイの時(shí)価総額は再び過(guò)去最高を更新し、1兆5400億元(約23兆1000億円)に達(dá)して、コカコーラを抜き、食品業(yè)界の世界一になった。

投資家は、「10年前に10萬(wàn)元出して當(dāng)時(shí)1株75元の貴州マオタイ株を買(mǎi)っていれば、今なら純収益が約190萬(wàn)6000元になり、このうち株価が149萬(wàn)6000元増加し、現(xiàn)金配當(dāng)が9回で累計(jì)6萬(wàn)元(稅引き後)、特別配當(dāng)株が35萬(wàn)元(約525萬(wàn)円)だ」とそろばんをはじいた上で、「マオタイおじさんに何か言葉を贈(zèng)るとしたら、『ライバルがいなくてどんなに寂しいか』になるだろう」と述べた。

北京の酒類取引業(yè)者は、「マオタイ酒は以前は800元(約1萬(wàn)2000円)まで値下がりしても誰(shuí)も欲しがらず、2014年にアルコール産業(yè)が低迷した後も、価格は850-900元を維持していた。その後は上昇を続け、今は2300元(約3萬(wàn)4500円)が一般的な相場(chǎng)だ」と話した。

■ある程度比較の対象になる

世界で流動(dòng)性が大幅に緩和される中、「中國(guó)のおばさん」と「マオタイおじさん」の草の根投資の伝説が市場(chǎng)にヒントを與える。それと同時(shí)に、アナリストの中には、「金と酒類の価格のたどるロジックは異なるが、消費(fèi)、投資という屬性から考えると、ある程度比較の対象になる。第1に、両者はともに中國(guó)で特殊な意味をもつ消費(fèi)財(cái)であり、中國(guó)人は特別な感情を抱く。金は富の象徴であり、マオタイ酒は酒の王者だ。第2に、どちらも生産能力に天井がある。第3に、両者とも価格決定では市場(chǎng)化が進(jìn)んでいる」との見(jiàn)方を示す人もいる。

しかし別のアナリストは価格の動(dòng)きを踏まえて、「第1に、金価格は変動(dòng)が大きく、マオタイ酒の市場(chǎng)価格は上昇を続け、2012年だけでもかなり大きな調(diào)整の波が來(lái)た。

第2に、マオタイ酒の価格上昇幅は金を上回る。金は1990年の1オンス430ドルから現(xiàn)在までで累計(jì)294%値上がりしたのに対し、マオタイ酒は200元(約3000円)から2700元(約4萬(wàn)円)になり、10數(shù)倍も値上がりした」と指摘した。(編集KS)

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