「一帯一路」の要衝である新疆で実踐してきた世界的文化遺産保護(hù)研究などを連載中。2002年「日中共同ダンダンウイリク遺跡學(xué)術(shù)調(diào)査」を開始し、法隆寺金堂壁畫の源流といえる「西域のモナリザ」などを大量発掘。04年調(diào)査にはNHKとCCTVが同行取材。05年にはNHK「新シルクロード」が放送され好評を博した。

2005年7月、全ての壁畫の保護(hù)処置が完了し、國家文物局専門家委員による保護(hù)完了審査會が開催され、筆者や盛春壽局長?岡巖太郎?沢田正昭?鉄付徳各教授らが出席。保護(hù)処置は承認(rèn)された。

2005?06年も調(diào)査を継続した。沙漠での調(diào)査アレコレを紹介したい。未體験者にとって、沙漠は危険な所である。連続する大小様々な砂丘、低いものでも數(shù)メートルあり、視界を遮る。方向感覚も狂いがちで、迷い死に至った人もいる。沙漠に座ったり、立ったままの食事は毎日同じ。朝は粥に前夜の殘り羊肉、晝は硬いナンとソーセージを調(diào)査現(xiàn)場でペットボトルの水で流し込み、夜は羊丼。その後に、日中雙方ミーティング。そして遺物の実測やPCで図面整理など。水は貴重なので、歯磨き洗顔はなし。トイレは作ったこともあるが不人気で、BCから離れて。調(diào)査最終日はゴミ拾い。

研究領(lǐng)域が多岐にわたることもあり、佛教大?六甲山麓遺跡調(diào)査會?奈良女子大?奈良大?飯?zhí)锸忻佬g(shù)博物館?大手前大?國士舘大?岡墨光堂?アートブリザヴェーションサービス?六法美術(shù)?新疆文物局?新疆文物考古研究所?和田文物局?中國國家博物館?北京大學(xué)?中國石油東方公司などから研究者?技術(shù)者を組織した。専門分野は文化財管理?國際協(xié)力學(xué)?考古學(xué)?建築學(xué)?仏教美術(shù)史?文化財保護(hù)?模寫?測量などである。これら多くの方々の努力により、次のような成果をあげることができた。感謝しきれない。

専門的で恐縮ながら…

●寺院?住居?円形城壁?爐?窯?果樹園など70カ所の遺構(gòu)と遺物散布地約30カ所を確　

認(rèn)し、GPSなどで経緯度を登録、遺跡分布図を作成した。

●光波測量により、各遺構(gòu)?周辺地形図を作成した。

●大量の國寶級壁畫を発見、保護(hù)のために緊急発掘した。

●それらの壁畫の保護(hù)と研究を行った。

●銅貨など多くの遺物を収集し、研究を開始した。

●國家文物局の許可をえて、數(shù)遺構(gòu)を発掘、貴重な知見をえた。

●數(shù)カ所の寺院址を試掘、狀況確認(rèn)をおこない內(nèi)容豊富な壁畫を撮影、保護(hù)のため埋め戻した。?

●これらの結(jié)果、西域における“仏教聖地”としての全容を明らかにした。これら成果は報告書や佛教大學(xué)?北京大學(xué)での國際シンポジウムなどで発表し続けている。

■筆者プロフィール：小島康譽(yù)

浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機(jī)構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻(xiàn)男子ほんわか日記」
＜新疆は良いところ＞小島康譽(yù) 挨拶―＜新疆是個好地方＞
書籍はこちら（amazon）
小島康譽(yù)氏コラム