2013年12月8日、月探査機(jī)「嫦娥3號(hào)」は今月6日、月周回軌道に入った。月はもう目と鼻の先にあるのに、なぜ月面著陸までに8日間も月を周回する必要があるのか？新華網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

中國航天科技工業(yè)集団の楊宇光（ヤン?ユーグアン）研究員によると、これはまず月面著陸の時(shí)間と地點(diǎn)によるものだ。月面の晝ごろの高溫下では、嫦娥3號(hào)は最小活動(dòng)モードに入る。高溫になる前に月面探査車と著陸機(jī)の分離を完了するため、嫦娥3號(hào)は午前中に著陸しなければならない。この時(shí)間上の制限のために、嫦娥3號(hào)は數(shù)日間飛行する必要がある。次に、嫦娥3號(hào)はすでに月面から100kmの高度に達(dá)したとはいえ、著陸予定地點(diǎn)である「虹の入り江」の軌道面にはまだない。既定時(shí)間に予定地點(diǎn)に著陸するためには、8日前後の周回飛行が必要となる。

この8日間、嫦娥3號(hào)は休んでいるわけではなく、充電、軌道調(diào)整などを完了しなければならない。関連作業(yè)はいずれも高い精度が求められ、多くの時(shí)間を費(fèi)やすものとなる。

44年前のアポロ11號(hào)は月周回軌道に入ったわずか1日後に月面著陸を?qū)g現(xiàn)した。同じく月を周回してから著陸するまでの時(shí)間に、これほどの違いがあるのはなぜか？

楊研究員によると、アポロ11號(hào)は「靜かの?！工蛑懙攸c(diǎn)に選び、月周回軌道に入ってすぐに靜かの海の軌道面に到著した。また、午前中に著陸する必要もなく、時(shí)間選択にゆとりがあった。アポロは精確な軌道測(cè)定に多くの時(shí)間を費(fèi)やすのではなく、軌道調(diào)整を繰り返すことで精度上の欠陥を補(bǔ)った。こうした選択の結(jié)果、アポロは軌道調(diào)整に必要な大量の燃料を積んでおり、科學(xué)機(jī)器を最小に押さえざるを得なかった。

嫦娥3號(hào)とアポロの最大の違いは無人か有人かだ。楊研究員によると、アポロの月著陸船は宇宙飛行士の活動(dòng)を長(zhǎng)時(shí)間支える能力はなく、月面活動(dòng)終了後、離陸して司令船とドッキングするために、月周回から月面著陸までの時(shí)間は2-3日以內(nèi)に抑えなければならなかった。時(shí)間が長(zhǎng)すぎるとドッキングが難しくなるし、そもそも當(dāng)時(shí)搭載していた物資ではそれほど長(zhǎng)い月面活動(dòng)を支えることはできなかった。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/ NA?編集/武藤）