2020年6月9日、中國中央テレビは、中國におけるマスク需要の減少などにより、一部マスクメーカーの生産ラインがストップし、経営危機(jī)を迎えていると報(bào)じた。

記事によると、生産ラインがストップしている安徽省のマスクメーカー責(zé)任者は「國內(nèi)の需要が激減し、輸出しようにも資格不足という問題があって、経営が困難になってしまった」とし、3月中旬から5月初めにかけては生産が追い付かないほどの需要があったものの、5月中旬以降は國內(nèi)需要の低下とともに、國外顧客が輸出資格に関する要求を次々と高めたことで生産數(shù)が減り、「現(xiàn)狀では毎日半日もラインを動(dòng)かしていない」と語ったという。

業(yè)界関係者からは今後の中國國內(nèi)のマスク業(yè)界について「中小メーカーが生きる道は、大手メーカーに吸収合併されること。業(yè)界再編が進(jìn)むだろう」といった聲が出ているほか、新型コロナウイルスによる需要の高まりを見て慌てて投資し、生産レベルが基準(zhǔn)を満たせていないメーカーの間で今後大規(guī)模な閉鎖が発生するとの見方が出ているという。

また、マスク需要の高まりとともに一時(shí)は手に入れることすら難しかったマスクの生産機(jī)械の需要も、マスクの需要減に伴って冷え込んでいるほか、マスクの主な原料であるメルトブロー不織布の値崩れも発生しており、一時(shí)は1トンあたり60～70萬元（約900～1050萬円）だった市場価格が、現(xiàn)在は50％程度にまで下落したという。

記事は、新型コロナ発生以降急激に増えていたマスク関連企業(yè)の新規(guī)登録數(shù)も減少傾向にあり、今年5月のマスク関連企業(yè)新規(guī)登録數(shù)が1萬283社で4月に比べて70．84％減少し、メルトブロー不織布関連起業(yè)登録數(shù)も1728社で同57．60％減となったことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）