中國のマスク生産バブル崩壊―中國メディア

Record China    2020年5月27日(水) 7時20分

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中國メディアの財経天下週刊は25日、「中國のマスク生産ビジネスの羽振りの良さは過去のもの」とする記事を配信した。寫真は中國のマスク工場。

中國メディアの財経天下週刊は25日、「中國のマスク生産ビジネスの羽振りの良さは過去のもの」とする記事を配信した。

記事によると、5月1日からの労働節(jié)の連休期間中、安徽省安慶市で、規(guī)模の小さくないマスクメーカーが倒産した。インターネット上では、売れ殘った大量の箱入りマスクを従業(yè)員が運び出す様子を収めた動畫が拡散された。

4月末に1臺1萬元(約15萬円)以上の価格でマスク製造裝置を200臺以上購入し、數(shù)千枚規(guī)模の受注を獲得した江蘇省張家港市の衣料品メーカーは、わずか半月後に受注難に見舞われ、マスク製造裝置を投げ売ることになった。

今年の春節(jié)(1月25日)前後、新型コロナウイルス感染癥が大流行すると、中國國內(nèi)ではマスク需要が急増。市場には短期的な「ボーナス」がもたらされ、多くの投機家を呼び寄せた。マスク生産で一夜にして富を手にした話が、メディアをにぎわせた。

各地の中小企業(yè)だけでなく大手メーカーもマスク生産に參入した。自動車メーカーの比亜迪BYD)は1月31日、マスク生産への切り替えを決定。深セン市內(nèi)のスマートフォン生産ラインをマスク生産ラインへと改造し、2月17日から量産化を開始した。3月12日に日産500萬枚に到達すると、12日後には同1000萬枚、4月下旬には同2000萬枚へと増え、世界最大のマスクメーカーになった。

國內(nèi)の感染拡大が落ち著き、マスクの供給が改善されると、マスクプレーヤーは視線を海外市場へと向けるようになった。

稅関総署によると、中國から輸出されたマスクは、3月1日から4月4日までが38億6000萬枚、4月5日から30日までが239億4000萬枚に上った。この2カ月間に中國は、昨年の世界全體のマスク生産量の3倍に相當(dāng)する278億萬枚を輸出した。

だが、こうした「狂亂」が長続きすることはない。

1月23日から続いた武漢市の封鎖措置が4月8日に解除され、北京市が4月30日から同市の「重大突発公共衛(wèi)生事件」レベルを「1級」(特に重大)から「2級」(重大)に引き下げるなど、流行狀況の改善が示されると、マスクの需要は大きく減少した。加えて國內(nèi)の1日當(dāng)たりのマスク生産量は2億枚となり、市場が飽和狀態(tài)になるにつれて、小規(guī)模のマスク工場は追い詰められるようになった。

工商登記資料によると、3月17日時點で異業(yè)種からマスク生産に參入した企業(yè)數(shù)は1萬5528社に上っている。

2月にマスク生産に參入し、六つの生産ラインを稼働させ、多い月で3000萬元(約4億5200萬円)を稼いだという男性は「5月に入ると明らかにマスクが売れなくなった」と感じるようになった。男性によると、KN95マスクは、20日前まではまだ1枚當(dāng)たり7.5~8元で売れたが、現(xiàn)在は4元まで下げているという。(翻訳?編集/柳川)

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