<直言!日本と世界の未來>新型コロナ禍、今こそ國際協(xié)調(diào)を=日本の役割大きい―立石信雄オムロン元會長

立石信雄    2020年5月3日(日) 5時50分

拡大

新型コロナウイルスの蔓延が世界の保護主義を助長している中、米中2大國は國際社會の発展へ協(xié)力する必要がある。コロナ禍を収束させ、世界を繁栄の軌道に戻すためには國際協(xié)調(diào)で乗り切るしかない。

新型コロナウイルスの蔓延が世界の保護主義に拍車をかけている。自國優(yōu)先の風(fēng)潮のなか、多くの國々が醫(yī)療品などの輸出制限やため込みに動き、「人類共通の敵」ウイリスへの戦いを阻害している。

コロナ禍は世界的な相互依存関係が深まり、人やモノの世界的往來が飛躍的に拡大する中で起きた。米國?トランプ政権の「自國優(yōu)先主義」や英國の歐州連合(EU)離脫に象徴される「反グローバル化」を加速させている。

 

戦後の國際社會を主導(dǎo)してきた米國の影響力が弱まり、「リーダー不在」が指摘される中で、コロナ禍に見舞われ、世界的な危機につながった。米國は世界最多の感染者、死者を出す一方で、世界保健機関(WHO)への資金拠出を一時停止するというが、自らリーダー役を放棄したともいえる。

 

コロナ禍の前から対立していた米中関係がさらに悪化することも懸念される。トランプ政権は責(zé)任回避の思惑もあり、中國が感染拡大の初期に情報を隠蔽したと批判を強めている。米國には一足先に感染拡大を抑えた中國が世界的な影響力を増すことへの警戒感も強いようだ。対立がさらに深刻化すれば、米中「新冷戦」が加速するリスクがある。

中國政府にも「品格ある振る舞い」を求めたい。広域経済圏構(gòu)想「一帯一路」に沿った國々に醫(yī)療援助を進め、東シナ海、南シナ海での活動を続けるなど獨り勝ちを狙うような動きを見せていることには國際社會の批判も高まっている。

米中の対立が続けば、國際社會が足並みをそろえて途上國への支援を進めることが困難になる。途上國で感染拡大が続けば、世界全體での収束にはつながらない。米中2大國は國際社會の発展へ協(xié)力する必要がある。コロナとの闘いを収束させ、世界を繁栄の軌道に戻すには國際協(xié)調(diào)で乗り切るしかない。

 

こうした中、開かれた貿(mào)易を保つため各國獨自の取り組みもスタートした。シンガポールとニュージーランドは共同宣言により、醫(yī)療関連の物資や食料が円滑に屆くよう空路、海路の輸送網(wǎng)を維持し、新たな輸出制限などを設(shè)けないことを定めた。これら重要品目の貿(mào)易を妨げる要因があれば、取り除くことも申し合わせた。

趣旨に賛同したオーストラリア、カナダ、チリ、ミャンマーなどを含めすでに10カ國以上が宣言に參加した。保護主義をけん制する大事な一歩として歓迎したい。

民間の政策監(jiān)視機関「グローバル?トレード?アラート」によると、年初から3月下旬までに54カ國?地域が醫(yī)療品の輸出を制限した。ドイツがスイスオランダ向けの輸出を禁じたのが一例だ。米政府高官は重要な醫(yī)療品を國內(nèi)で製造すべきだと主張している。こうした貿(mào)易制限は保護主義を助長し、感染収束後の世界経済の回復(fù)も妨げかねない。米中の貿(mào)易戦爭を受け、2019年の世界貿(mào)易は金融危機下の2009年以來の減少に転じた。

米國が引き上げた対中関稅には醫(yī)療用マスクや手袋のほか、體溫計、心拍計、人工呼吸器、ハイテク診斷裝置の機材も含まれていた。3月、米政府はこれらの関稅を一転して下げた。貿(mào)易障壁が不利益になると認めたわけである。

各國は、この現(xiàn)実を直視し、コロナ危機を克服するまで自由貿(mào)易を堅持するとまず宣言してはどうか。醫(yī)薬品などを手始めに開かれた貿(mào)易を広げようとする、シンガポールとニュージーランドの取り組みはヒントになる。これら自発的な動きを浸透させ、環(huán)太平洋経済連攜協(xié)定(TPP)など地域協(xié)定の約束事に昇華させる発想もあっていい。自由貿(mào)易體制や地域の安定の下で繁栄を享受してきた日本は、米國と中國に自制を求め、國際協(xié)調(diào)體制の再構(gòu)築を目指すべきである。米中や開発途上國とも良好な関係にある日本の役割は大きい。

<直言篇117>

■筆者プロフィール:立石信雄

1959年立石電機販売に入社。1965年立石電機(現(xiàn)オムロン株式會社)取締役。1995年代表取締役會長。2003年相談役。 日本経団連?國際労働委員長、海外事業(yè)活動関連協(xié)議會(CBCC)會長など歴任。SAM「The Taylor Key Award」受賞。同志社大名譽文化博士。中國?北京大、南開大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問教授や顧問を務(wù)めている。SAM(日本経営近代化協(xié)會)名譽會長。エッセイスト。

■筆者プロフィール:立石信雄

1959年立石電機販売に入社。1965年立石電機(現(xiàn)オムロン株式會社)取締役。1995年代表取締役會長。2003年相談役。 日本経団連?國際労働委員長、海外事業(yè)活動関連協(xié)議會(CBCC)會長など歴任?!弗蕙庭弗幞螗趣?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=ノーベル賞'>ノーベル賞」といわれるSAM(Society for Advancement of Management)『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽文化博士。中國?北京大、南開大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問教授や顧問を務(wù)めている。SAM(日本経営近代化協(xié)會)名譽會長。エッセイスト。

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