<コラム>中國と韓國、日本にアメリカ

石川希理    2020年5月10日(日) 14時50分

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アメリカは日本にとっては親分のような、先生のような、兄貴分のような存在であった。だが、これからは、どうなるだろうか。身近な大國中國がそういう形になれるだろうか。

現(xiàn)代:

のびつつある巨竜?中國

中國に傾きつつある韓國

古い先進大國?アメリカ

落ちそうな先進國?日本

描きながら、笑ってしまった。

アメリカのビルはエンパイア?ステートに代表される?!弗ē螗靴ぅ?ステート」は帝國州と和訳されるが、ニューヨーク州の異名である。約90年前の1931年(戦前)に竣工している。ニューヨークには最近の高層ビルも多いにしろ、古き巨人である。アメリカは現(xiàn)在移民を制限しているが、移民が増えて國民年齢が若くなると、まだまだ活力のある國だと思う。

我が國は、少子高齢化、生産性の低さ、ITの遅れ、既得権益の巖盤化、1200兆円に達しようかという借金と、どうもよろしくない。アメリカに頼るのも仕方ない。ただ、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の一國主義の様な形が強くなると、頼りかけて、図のように海に落ちる危険がある。ただ、「地球文明の國になれるか」で書いたが、明治維新以上の改革を時間をかけてでも達成できれば、経済などとあわせて、「新しい精神文明」の発祥地になる可能性がある。

韓國は、常に日本と火種を起こしている。國際法などのルールから逸脫する。過去に韓國併合したことについての反省?賠償は終わっている。だから、我が國は仲良くしたい?,F(xiàn)在のような冷え切った関係でも、「韓流ドラマ」は我が國のBSを中心として大盛況である。アジアで初めてアメリカのアカデミー賞に輝いた韓國映畫『パラサイト 半地下の家族』も日本でロングランだ。彼の國で反日「不買運動」が続いているのとは大違いである。

客観的に歴史認識が出來ないのは、「離れようとして離れられない中國」への鬱屈した精神。倭國であった日本に負けた屈辱が「日本叩き」によって解消できるからである。長い歴史の負の部分、屈辱の歴史を総て1910年からの日韓併合に集約してしまった?!笟s史を忘れた韓國に未來はない」のだが、虛偽の歴史を叫ぶのは故意の忘卻であって忘卻より始末に悪い。しかし、賢者たる韓國民もまた多い。われわれは、誠実に、そして正しく、彼の國と辛抱強くつきあわねばならないと思うのだが…。

急成長したが、現(xiàn)在、韓國は転換點である。少子高齢化は、既に日本より遙かに低い出生率で現(xiàn)れている?,F(xiàn)在は建てられてピカピカの建物が、そろそろ汚れが目立ちだした。都市と田舎との格差、「ナッツ姫」が健在の財閥の橫暴、「半地下貧富」の格差、內(nèi)需の弱さなど直視して、素直な大改革が必要だと思う。

中國は先に述べたことがあるが、この國も少子高齢化が急速に進みつつある。発展途上國のもつ、低賃金?労働力の多さ?若者の多さなどのボーナスは、最早あてに出來なくなりつつある。

上海にしろ北京にしろ、高層ビルの建ち並ぶ様は壯観だ。一方で全國民の所得水準が上がって平準化する前に、成長が壁にぶち當たりつつある。図のようにビルはアメリカを追い越す勢いで建設(shè)されつつあるが、そうなる前に、都市と田舎の格差が解消できるかが、「鍵」の一つである。

もう一つは、中華思想を徳の高い「大人」(たいじん)として、のばすことが出來るかがポイントだ。地球人類という一つの「學(xué)級」のリーダは、「仁」をもとにして「義」に篤く、「禮」を尊ばなくてはならない。

アメリカが一國主義を根底に持ちつつ、「世界の警察」として振る舞う時代は終わった。アメリカが「仁」の國かどうかは、議論の分かれるところだ。しかし、少なくとも、戦後、アメリカのガリオア?エロア資金で我が國は助かったし、ユニセフのおかげもあって戦時中から強化された學(xué)校給食は「まずかった」(笑)が、子どもの健康に大いに寄與した。アルミの皿にコッペパン、脫脂粉乳に、鯨肉のおかず…団塊の世代はこれで飢えずに、背が伸びていった。

東日本大震災(zāi)の時の「トモダチ作戦」には敬意を払う。もちろん、中東に介入したり、ベトナムで大規(guī)模な戦爭を引き起こしたり、人権?zé)o視の捕虜の扱いもあった。アメリカ國內(nèi)でも「ケネディ暗殺」「キング牧師暗殺」「ウォーターゲート事件」などと、まことによろしくない事件が起こる。

それでも、日本にとっては親分のような、先生のような、兄貴分のような存在であった。だが、これからは、どうなるだろうか。身近な大國中國がそういう形になれるだろうか。當面、コロナ終息後の世界の動きが気になるところである。

■筆者プロフィール:石川希理

1947年神戸市生まれ。団塊世代の高齢者。板宿小學(xué)校?飛松中學(xué)校?星陵高校?神戸學(xué)院大學(xué)?仏教大學(xué)卒です。同窓生いるかな?小説?童話の創(chuàng)作と、善く死ぬために仏教の勉強と瞑想を10年ほどしています。明石市と西脇市の文蕓祭りの選者(それぞれ隨筆と児童文學(xué))をさせていただいています。孫の保育園への迎えは次世代への奉仕です。時折友人達などとお酒を飲むのが楽しみです。自宅ではほんの時折禁酒(笑)。中學(xué)教員から県や市の教育行政職、大學(xué)の準教授?非常勤講師などをしてきました。児童文學(xué)のアンソロジー単行本數(shù)冊。小説の自家版文庫本など?!竿捊}本の読み方とか、子どもへの與え方」「自分史の書き方」「人権問題」「瞑想?仏教」などの講演會をしてきました。

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