中國の有人宇宙ステーションプロジェクト向けに開発された「長征5號B」キャリアロケットは5日、次世代有人宇宙船試験船及び柔軟?ガス充填型貨物帰還モジュール試験モジュールを搭載し、文昌航天発射場から打ち上げられた。同ロケットは各種ペイロードを予定の軌道に投入し、初飛行の任務(wù)に無事成功した。宇宙ステーションの段階的な飛行任務(wù)の初戦の勝利を収め、中國有人宇宙事業(yè)の「第3ステップ」任務(wù)の序幕を開けた。中國さらにはアジアのロケットが「2萬キロ」以上の宇宙船を打ち上げたのはこれが初めてで、長征5號ファミリーの世界現(xiàn)役ロケットにおける先頭集団の地位をさらに固めた。

航天科技集団第一研究院の専門家によると、長征5號キャリアロケットと長征5號Bキャリアロケットはいずれも同シリーズだが、設(shè)計や用途などの面で大きく異なっている。構(gòu)造を見ると、長征5號キャリアロケットは2段半型で、1段目＋ブースター＋2段目＋カウリングとなっているのに対し、長征5號Bキャリアロケットは1段半型で、1段目＋ブースター＋カウリングとなっている。外観を見ると、長征5號Bの高さは54メートル近くで、18階建てのビルに相當する。重さは850トン近くある。長征5號Bは長征5號と比べると、筒部分の直徑は同じく5メートルだが、長さは約3メートル短く、重さは約20トン軽い。

両者の最大の區(qū)別はカウリングにある。長征5號のカウリングの長さは約12．3メートルだが、長征5號Bは20．5メートルに達し、中國で現(xiàn)在最大のカウリングとなっている。用途を見ると、長征5號は通常、高軌道の大型衛(wèi)星や各種宇宙探査機（例えば実踐20號衛(wèi)星、嫦娥5號月探査機、火星探査機など）の打ち上げに用いられる。長征5號Bは主に近地球軌道の大型衛(wèi)星及び宇宙船（有人宇宙ステーションのコアモジュールや実験モジュールなど）の打ち上げに用いられる。積載能力を見ると、長征5號の靜止遷移軌道（GT0）の積載能力は約14トンで、長征5號Bの近地球軌道（LEO）の積載能力は約22トン。

長征5號Bキャリアロケットの初飛行の成功により、ロケットの全體プラン、各サブシステムプランの正確性?協(xié)調(diào)性が検証された。大型カウリング分離技術(shù)、大直徑モジュール及び筒の連結(jié)?分離技術(shù)、大推力直接軌道投入の誤差の正確な制御技術(shù)など多くの新技術(shù)を確立した。中國の宇宙ステーションの軌道上での建設(shè)に向け重要な基礎(chǔ)を固めた。

計畫によると、長征5號シリーズロケットは年內(nèi)に3回打ち上げられる。長征5號Bの初飛行後、長征5號遙4ロケットが中國初の火星探査機を打ち上げる。長征5號はさらに5回目となる打ち上げで嫦娥5號月探査機を月に送り込み、月面の試料採取?帰還を?qū)g現(xiàn)する。長征5號Bの初飛行任務(wù)は次世代有人宇宙船を搭載し、実証実験を行う。技術(shù)プランの検証完了後、長征5號B遙2?4の任務(wù)により、宇宙ステーションの3つのモジュールの打ち上げ任務(wù)を完了する。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/YF）