2020年5月13日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、「オーストラリアは中國との間の大麥と牛肉の貿(mào)易問題について中國との緊急協(xié)議を希望する一方で、新型コロナウイルス発生源の調(diào)査をあきらめてはいない」と伝えた。

記事は、「中國が12日にオーストラリアの4つの企業(yè)からの食肉輸入を同日から停止すると発表した後、オーストラリアのバーミンガム貿(mào)易相が中國商務(wù)部の鍾山（ジョン?シャン）部長と電話協(xié)議することを求めているがまだ実現(xiàn)していない」と紹介。「バーミンガム貿(mào)易相の協(xié)議を求める聲は、非常に切迫している」とした。

報道によると、バーミンガム貿(mào)易相は豪メディアのインタビューに「われわれは対話を望んでいる」としたものの、「かなりの程度、中國政府が主導(dǎo)権を握っている」とも語ったという。

記事は、「大麥と牛肉はオーストラリアの主要な輸出農(nóng)産品で、オーストラリア最大の貿(mào)易パートナーとして中國の決定は、オーストラリアの農(nóng)産品市場に影響を與える」と指摘。豪州全國農(nóng)業(yè)者連盟のフィオナ?シムソン會長は、中國市場はオーストラリアの農(nóng)産品輸出の3分の1を占め、牛肉はこのうち18％を占めているため、「中國との貿(mào)易が中斷することを心配している」と述べた。

こうした狀況について記事は、「一部の政治家やメディアが、大麥に関稅を課すことや牛肉製品の輸入停止について、オーストラリアが新型コロナウイルスの発生源を調(diào)査するよう求めていることと関連付け、オーストラリアに対する中國の威嚇、報復(fù)だと主張している。しかし、この點(diǎn)についてバーミンガム貿(mào)易相は関連性を否定している」と記事は紹介。同貿(mào)易相が、「牛肉は衛(wèi)生認(rèn)証問題と関係があり、大麥の関稅は反ダンピングと関係がある」との見方を示したことや、中國外交部も「新型コロナの発生源に関する調(diào)査要求とは無関係」としていることに言及した。

一方で、ロイター通信によると、バーミンガム貿(mào)易相は中國との協(xié)議を求めているが、オーストラリアは引き続き新型コロナウイルスの発生源の國際的調(diào)査を支持することを明らかにしている。バーミンガム貿(mào)易相は、「オーストラリアは當(dāng)然、自らの立場を堅持し、われわれの価値観に合った政策的な立場をとる。われわれは政策の変更においては経済的な圧力を受けない」と語った。そして、「オーストラリアは（ウイルス発生源の）調(diào)査を求める唯一の聲ではない」とも述べており、5月に行われる世界保健機(jī)関（WHO）の年次総會で、歐州による関連の決議を支持することを明らかにした。

オーストラリアがウイルス発生源の調(diào)査を求めていることについて、駐豪中國大使館の成競業(yè)（チェン?ジンイエ）大使は、「明らかに政治的な動機(jī)によるもので、米國の一部勢力に迎合し、自分たちの問題を中國に責(zé)任転嫁して人々の注意をそらさせようとしている」と主張している。（翻訳?編集/山中）