2013年12月16日、中國メディア?21世紀(jì)経済報(bào)道によると、北京で今月初め、家賃節(jié)約や寒さしのぎのためマンホールの中で10年余り生活していた人が発見され、話題となっている。多い時(shí)には30人以上暮らしていたという。政府は安全の観點(diǎn)からマンホールをコンクリートで固め、住人が出入りできないようにしたが、都市で生活する貧困層に対していかに対応するかという根本問題は答えが出せていない。

【その他の寫真】

中國の大都市では、表立ってはスラム街は存在しないことになっているが、マンホール生活も一種のスラムと言えるだろう。大都市の貧困エリアは、大量に流れこんできた農(nóng)民や周辺地域の住民、都市開発によって居住地を追われた住民などで形成されている。生活條件は劣悪だが、それでも故郷で農(nóng)業(yè)に従事するより多額の収入を得られるため、多くの農(nóng)民を都市に引き寄せている。

政府が直視しなければならないのは、こうした農(nóng)民たちの都市への流入が大都市の低技能労働者に対するニーズを満足させていること、つまり都市にとってプラス効果をもたらしていることだ。一方で、貧困エリアの存在は都市景観を悪化させ、犯罪率や疫病発生率上昇の可能性も生む。ある研究では、貧困エリアは貧困から抜け出せない「貧困の悪循環(huán)」を構(gòu)成する可能性があると指摘されている。

中國の大都市にスラム街が存在しない理由として、戸籍制度の問題で農(nóng)民が長期にわたって生活できないこと、都市管理當(dāng)局が厳格に制御して圧力をかけ、スラム街を発展させないようにしていることなどが挙げられる。當(dāng)局が貧困層に関與する目的は援助ではなく、都市景観など自らの政治業(yè)績を追究する目的であるため、建物の取り壊しや戸籍登録地への送還など、強(qiáng)制的な措置を採用することが多い。

しかし、都市の貧困エリアの誕生は経済社會発展の過程では避けられない現(xiàn)象であり、力でねじ伏せても消え去らない。政府は戸籍制度の改革や公共サービスの均等化、職業(yè)訓(xùn)練の提供など細(xì)分化した機(jī)能や管理方式を採用し、貧困者が「貧困の悪循環(huán)」に陥らないよう手助けすべきである。（翻訳?編集/HA）