2020年5月14日、解放軍報は、日本の河野太郎防衛(wèi)大臣が5月8日、日本初となる宇宙領(lǐng)域?qū)熼T部隊「宇宙作戦隊」を18日にも発足させ、旗授與式を行う予定だと発表したことを受け、「警戒に値する」と報じた。

日本政府によると、同部隊は航空自衛(wèi)隊に所屬し、現(xiàn)在は20人規(guī)模で編成され、日本の宇宙監(jiān)視システムの運用、宇宙ゴミ（スペースデブリ）と人工衛(wèi)星の位置情報の追跡及び地上レーダー網(wǎng)を利用して、日米の衛(wèi)星の脅威となる「キラー衛(wèi)星」の監(jiān)視が主要任務(wù)になるといい、米國との情報共有についても合意したという。

記事は、「宇宙部隊の発足は、日本が宇宙の軍事利用を進める過程の重要な一歩であり、その背後には新たな『防衛(wèi)計畫の大綱』における『多國間連合』の作戦実施の求めがあっただけでなく、日本の軍事大國化の目論みを反映している」と伝えた。

その上で、「日本は1969年『宇宙空間の利用を平和目的に限る』との原則を制定し、宇宙空間の軍事利用放棄を明確に定めたが、日本の國會で2008年に『宇宙基本法』が成立。その翌年、宇宙空間の利用基本方針が『非侵略』から『非軍事』に変わり、日本の宇宙政策は『平和利用』から『防衛(wèi)運用』に変遷した」と指摘?！?018年の末に公表された『防衛(wèi)計畫の大綱』では、宇宙空間は日本の優(yōu)位的地位を確保するうえで『生死の存亡にかかわる』とされ、宇宙、ネット、電磁など新たな作戦分野での作戦能力の確立と優(yōu)位性を得ることで、巨大な敵への抑止強化を打ち出すとしている」と説明した。

記事は、「2019年8月に、日本は『多國間の安全保障協(xié)力の実現(xiàn)とその未來』とする計畫を公表。宇宙ゴミの追跡と回収を掲げ、宇宙監(jiān)視システムを含めた『広範(fàn)囲、常態(tài)化、持続可能な警戒監(jiān)視』能力の構(gòu)築を提案し、宇宙での感知能力の向上を通して宇宙での作戦遂行の前提條件を固めた」と伝えた。

また、「近年、日本は宇宙の軍事化を推進するなかで、多くの軍事衛(wèi)星を打ち上げている」とし、「今年2月には、日本は新型の光學(xué)偵察衛(wèi)星の打ち上げに成功。軌道光學(xué)衛(wèi)星、レーダー偵察衛(wèi)星を8基に増やし、將來は2基のデータ中継衛(wèi)星を含めた10基の衛(wèi)星ネットワークの構(gòu)築を計畫している」と紹介。「自衛(wèi)隊のために設(shè)計された軍事専用通信衛(wèi)星『きらめき』シリーズは、すでに2基での衛(wèi)星ネットワークが完成し、2022年には3基目が発射される計畫だ」とした。

続けて、「日本及び周辺地域のGPS精度を高めるため『みちびき（準天頂衛(wèi)星システム）』が研究開発され、2018年末に4基による衛(wèi)星ネットワークの投入と運用が実現(xiàn)。自衛(wèi)隊の護衛(wèi)艦には信號受信裝置が逐次裝備されている」と紹介。「計畫では、2023年には7基の衛(wèi)星ネットワークが実現(xiàn)する予定だという。その際、日本は獨立したGPSシステムを構(gòu)築できるだろうとしている。また、日本は獨自の警戒衛(wèi)星の発射も計畫している」と説明している。

記事はまた、「日本の宇宙軍事化の過程で、米國の許可と協(xié)力は欠かせない」と指摘?！溉毡兢铣跗冥味坞Aから自衛(wèi)官を米軍連合宇宙運用センターに派遣し監(jiān)視技能を?qū)Wばせ、宇宙監(jiān)視システムの運用準備をしている。宇宙での協(xié)力行動を?qū)g現(xiàn)するため、米國の宇宙作戦センターにも連絡(luò)官を常駐させている」と伝えた。

また、「日本は『みちびき』の軍事衛(wèi)星に米國の感知監(jiān)視センサーを裝備することに同意し、情報の共有化の実現(xiàn)を目指している」と指摘?！笀蟮坤摔瑜毪?、宇宙作戦隊は20人の自衛(wèi)官のみだが、2023年に日本の宇宙監(jiān)視システムが運用される際、120人以上に増員される予定だという。専門家は、米國が宇宙軍を創(chuàng)設(shè)したなかで、日本が宇宙作戦隊を発足させたことは、米國の勢いに乗じていると分析している」とした。

さらに、日本政府は航空自衛(wèi)隊の名稱を「航空宇宙自衛(wèi)隊」に変更しようとしているという日本の報道を紹介し、「將來日本が宇宙空間の軍事パワーの構(gòu)築に多くのエネルギーを投入することは誰の目にも明らかだ」と伝えた。

記事は最後に、「日本國內(nèi)で右傾化が深まるなか、日本は『小走り』で平和憲法の制限を超え、『正常な國』『軍事大國』への変貌を企てている」とし、「集団的自衛(wèi)権の拡大解釈への疑問が盡きないなか、日本は宇宙ゴミの監(jiān)視追跡という名目で、宇宙空間での作戦能力の向上を目論んでいる。『明修桟道、暗渡陳倉（策力を用いて相手を惑わす）』のようなやり方は人々に警戒を持たれるだけであろう」と伝えた。（翻訳?編集/今泉）