2020年5月20日、中國メディアの新浪財経は、中國國內(nèi)でオートバイなどの二輪車用ヘルメットの小売価格が急激に上がっていることを伝えた。

記事によると、ヘルメットの価格は、今年の4月中旬まで約40～60元（約610～910円）くらいの価格帯で安定していたが、4月下旬に入り大きく値上がりし、5月には290元（約4400円）に達しているという。

記事はその理由として、中國政府公安部交通管理局が4月21日に全國へ発した「一盔一?。ē廿毳幞氓趣去珐`トベルトの著用徹底）」の政策を挙げた。この政策は、6月1日よりオートバイや電動自転車を運転している時にヘルメットを著用していなかったり、車を運転している時にシートベルトを使用していない運転者を、罰金刑も含めて厳しく取り締まるという內(nèi)容。これらの行為は、中國においても道路交通安全法により禁止されているのだが、徹底されておらず、警察官に見つかってもとがめられることがほとんどなかったのが実態(tài)だという。そのため、ヘルメットの需要が急上昇したそうだ。

また、公安部交通管理局の2018年度の統(tǒng)計資料によると、中國國內(nèi)のオートバイの數(shù)は、およそ8700萬臺になるという。ほかにも中國自転車産業(yè)大會で公開された統(tǒng)計資料によると、電動自転車の數(shù)は3億臺になるという。記事は、これらの持ち主が、仮に1つ50元（約760円）のヘルメットを買うとすると、「百億元（約1500億円）規(guī)模のゴールドラッシュ」になると分析している。

記事は最後に、ヘルメットの需要が急上昇したために、中國國內(nèi)で販売される製品の安全性などに関する認(rèn)証制度である「CCC（China Compulsory Certification?中國強制製品認(rèn)証制度）」認(rèn)証を取得していないヘルメットが多く出回っている可能性があることや、ヘルメット購入に関連する詐欺事件が浙江省で、5月17、18日の2日間に12件も発生し、河北省や浙江省などではヘルメットの価格情報を流したり、不當(dāng)に値をつり上げる行為を違法とみなすと決定したことに觸れ、「消耗品であるマスクと比べて、耐久性が高いヘルメットの購買熱は、長くは続かないだろう」と述べた。（翻訳?編集/原邦之）