2013年12月5日、中國(guó)を訪(fǎng)問(wèn)したウクライナのヤヌコビッチ大統(tǒng)領(lǐng)は習(xí)近平國(guó)家主席と會(huì)談。中國(guó)?ウクライナ友好協(xié)力條約を調(diào)印しました。韓國(guó)紙?朝鮮日?qǐng)?bào)日本語(yǔ)版はその條約に「中國(guó)がウクライナに『核の傘』を提供する條項(xiàng)が含まれている」と報(bào)じています。（文：高口康太）

【その他の寫(xiě)真】

まずは5日に発表された「中華人民共和國(guó)とウクライナのさらなる戦略的パートナー関係深化に関する合同聲明」の該當(dāng)部分を紹介します。

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國(guó)家の主権、統(tǒng)一、領(lǐng)土、領(lǐng)土の一體性の問(wèn)題における両國(guó)相互の強(qiáng)い支持は戦略的パートナー関係の重要な內(nèi)容であると両國(guó)は協(xié)調(diào)している。両國(guó)は互いに相手國(guó)がその國(guó)情に基づき発展の道を歩むことを強(qiáng)く支持する?；イい为?dú)立、主権、領(lǐng)土の一體性の擁護(hù)、政治?社會(huì)の安定の補(bǔ)償、民族経済発展の努力を支持する。

自國(guó)の法律や參加した國(guó)際條約に基づいて、自國(guó)領(lǐng)土內(nèi)に相手國(guó)の主権、安全保障、領(lǐng)土の一體性を損なうような獨(dú)立、テロ、原理主義の組織やグループの存在を許してはならず、またその活動(dòng)を禁止しなければならない。

ウクライナは一つの中國(guó)政策を堅(jiān)持することを改めて表明。中華人民共和國(guó)政府が全中國(guó)を代表する唯一の合法的政府であり、臺(tái)灣は中國(guó)の欠くことのできない領(lǐng)土であると承認(rèn)している。いかなる形式の「臺(tái)灣獨(dú)立」にも反対し、中臺(tái)関係の平和的発展と中國(guó)の平和的統(tǒng)一の大業(yè)を支持する。

中國(guó)側(cè)はウクライナが一方的に核兵器を放棄し、非核兵器國(guó)家として1968年7月1日に調(diào)印された核拡散防止條約(NPT)に參加したことを高く評(píng)価する。中國(guó)は國(guó)連安保理984號(hào)決議と1994年12月4日に中國(guó)政府がウクライナに提供した安全保証の聲明にのっとり、非核兵器國(guó)家のウクライナに対する核兵器の使用と核兵器を使った威嚇をしないことを無(wú)條件で約束する。またウクライナが核兵器の使用による侵略、あるいはこの種の侵略という脅威にさらされた場(chǎng)合、ウクライナに相応の安全保証を提供する。

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過(guò)去の共同聲明では武力による侵略、威嚇をしないという相互の承認(rèn)があげられているだけなので、核の脅威にさらされた時(shí)に安全保証を提供するというのは一歩踏み込んだ內(nèi)容でしょう。ただし核兵器をウクライナに撃ち込まれたら報(bào)復(fù)で核兵器をぶっぱなすとは約束していないので、「核の傘」とは言えないのではないか、と。

面白いのがこの共同聲明の第二段落、第三段落が中國(guó)側(cè)からの要求が書(shū)かれていることを考えると、第4段落はウクライナ側(cè)の要求で入れられた可能性が高そうな點(diǎn)です。第二段落、第三段落では一つの中國(guó)を認(rèn)めるだけではなく、獨(dú)立組織、グループを取り締まるとの文言も含まれています。まじめにこの條項(xiàng)に従うと、亡命チベット人や亡命ウイグル人が抗議デモをしたらアウトということになります。この踏み込んだ約束のお返しが第四段落ではないでしょうか。

報(bào)道によると、現(xiàn)在のウクライナが抱える最大の苦境は來(lái)年償還ラッシュを迎える外債とのこと。反政府デモが話(huà)題となっていますが、それもそもそもロシアの援助を求めて親ロシアの姿勢(shì)を政権が示したことが背景にあるようです。今回のヤヌコビッチ大統(tǒng)領(lǐng)訪(fǎng)中も資金繰りが最大の目的。ちなみに中國(guó)は80億ドルもの投資を約束したといいますが、國(guó)債購(gòu)入といったもっとも効く処方箋については話(huà)題に上がっていないようです。リーマンショック當(dāng)時(shí)もそうでしたが、中國(guó)は投資には熱心ですが、デフォルトでご破算になりかねない國(guó)債購(gòu)入についてはかなりシビアです。

というわけで安全保障問(wèn)題は主要な議題ではなかったとはいえ、中國(guó)の「核の傘」っぽいものが與える影響は軽視できません。ウクライナに核の脅威を與える國(guó)といえば、當(dāng)面ロシアぐらいしか思いつかないわけで、しかもウクライナ國(guó)內(nèi)に反ロシア勢(shì)力が相當(dāng)數(shù)存在することを考えると、この條項(xiàng)はロシアを逆なでしかねない條項(xiàng)と言えるでしょう。

そうしたリスクを軽視したのか、あるいはそれでも獨(dú)立派勢(shì)力取り締まりの約束が欲しかったのか、などなど中國(guó)の狙いが注目されます。

◆筆者プロフィール：高口康太（たかぐち?こうた）

翻訳家、ライター。豊富な中國(guó)経験を活かし、海外の視點(diǎn)ではなく中國(guó)の論理を理解した上でその問(wèn)題點(diǎn)を浮き上がらせることに定評(píng)がある。獨(dú)自の切り口で中國(guó)と新興國(guó)を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運(yùn)営。