2020年5月22日、環(huán)球時(shí)報(bào)は、日本政府による「防衛(wèi)白書(shū)」の素案で、中國(guó)が訳もなく名指しで批判されていると報(bào)じた。

記事は、2020年版の防衛(wèi)白書(shū)の素案が明らかになり、新型コロナウイルスが感染拡大する中で中國(guó)が「自らに有利な國(guó)際秩序の形成や影響力の拡大を目指した國(guó)家間の戦略的競(jìng)爭(zhēng)をより顕在化させうる」といった記述が素案に盛り込まれたと紹介。安全保障問(wèn)題の課題として、日本が警戒を強(qiáng)める必要があるとされたことを伝えた。

また、新型ウイルスにより各國(guó)社會(huì)で不安と混亂が生じる中、中國(guó)は「虛偽の情報(bào)をまき散らしている」との記述や、今月に中國(guó)の海警船が尖閣諸島海域で日本の漁船を追尾した事例を挙げ、中國(guó)が「一方的に現(xiàn)狀を変えようとする試みを継続している」との描寫(xiě)も見(jiàn)られるとした。

その上で、この素案の一部記述について、19日に外務(wù)省が発表した20年版の外交青書(shū)の內(nèi)容とそっくりであると説明。外交青書(shū)では「日本と國(guó)際社會(huì)は中國(guó)の平和的発展を歓迎するが、中國(guó)は引き続き軍事費(fèi)を増加し、不透明な狀況下で急速かつ大規(guī)模に軍事力を強(qiáng)化している。東シナ海、南シナ海などの海洋海域で海洋法の秩序に反し、自國(guó)の主張に基づいて一方的な現(xiàn)狀変更を試みている」と記述されたことを紹介している。

中國(guó)外交學(xué)院國(guó)際関係研究所の李海東（リー?ハイドン）教授は、日本が中國(guó)に対し警戒心を強(qiáng)めている背景として、領(lǐng)土問(wèn)題における中國(guó)の動(dòng)きに敏感になっていること、安全保障計(jì)畫(huà)の柱的な存在となっている米國(guó)が近ごろ対中強(qiáng)硬姿勢(shì)を強(qiáng)めていること、新型コロナウイルスによって世界における中國(guó)の影響力が高まる一方、米國(guó)の影響力が低下していることを挙げ、「日本は日米同盟の枠組みの中で、パワーバランスをとろうとしている」とした。

そして、日本は安全保障面では日米同盟に依存し、一方で政治や外交では中國(guó)を含む周辺國(guó)との関係づくりを強(qiáng)調(diào)する複雑な狀況にあるとし、中國(guó)としては両國(guó)間の多階層における意思疎通と交流を深めるべきであるとともに、領(lǐng)土問(wèn)題、主権問(wèn)題では一歩も譲らない姿勢(shì)が大切だとの見(jiàn)解を示している。（翻訳?編集/川尻）