2013年12月20日、環(huán)球時(shí)報(bào)は、尖閣諸島をめぐる日本と中國の対立をテーマとした、オーストラリアの大學(xué)教授Hugh White氏の文章を掲載した。

【その他の寫真】

日米同盟は、緊張する東シナ海情勢(shì)に米國を引き込むことになった。米國のアジア戦略に大きな影響を及ぼしている。日米同盟は米國の西太平洋における土臺(tái)であり、この同盟関係は米國に対する日本の信頼に基づくものだ。米國に対する信頼度が低下すれば、日本は同盟を解消し、自己防衛(wèi)の道を求めることになる。経済大國である日本なら容易にできるだろう。さらには日本がそうした方向に向かおうとしている兆しもある。こうした狀況が続けば、米國は日本という同盟國を失い、アジアのリーダーたる地位も失いかねない。同時(shí)に中國の地位を押し上げることにもつながる。

中國が防空識(shí)別圏を設(shè)定したことにより、米國は「不愉快な」選択を迫られている。日本を支持すれば中國との対立が激化する。日本への支援を弱めれば、アジアの指導(dǎo)者たる地位に影響する。中國には老練な戦略家が少なくない。彼らはこうした狀況をはっきりと理解しているのだ。中國政府は意図的に米國に不愉快な選択を迫っている。中國政府はワシントンが日本への支援を弱めることを望んでいるのだろう。

中國政府のこうした戦略は効果的だったと証明されている。米國は當(dāng)初、中國の識(shí)別圏設(shè)定を強(qiáng)く非難したが、現(xiàn)在は勢(shì)いが弱まったようだ。日本を軍事面で支援すると高らかに約束したかつての調(diào)子は見られなくなった。中國が識(shí)別圏を設(shè)定した意図は、東シナ海上空を支配下に置くという「簡単な」ことだけでなく、「新しい大國関係」を築こうとする重要なステップなのだ。

しかし、そこにはリスクも潛んでいる。傲慢で強(qiáng)大な米國の指導(dǎo)者は、中國の実力と決意を過小評(píng)価するという重大な過ちを犯した。中國の指導(dǎo)者は、日米に対し同じ過ちを犯してはならない。武力衝突を避けたいなら、妥協(xié)の必要性に正面から向き合うべきだ。なぜなら、それは切迫した東シナ海での対立だけでなく、アジアの覇権爭いにおいても適用できるものなのだから。（翻訳?編集/NY）