人民網(wǎng)日本語版 2020年6月1日(月) 19時50分
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5月31日、米國のアフリカ系男性ジョージ?フロイドさんの死によって引き起こされた抗議活動が引き続き全米で繰り広げられた。
5月31日、米國のアフリカ系男性ジョージ?フロイドさんの死によって引き起こされた抗議活動が引き続き全米で繰り広げられた。31日午後、ホワイトハウス付近のラファイエット公園には、少なくとも數(shù)百人のデモ參加者が集まり、「息ができない」と聲高に叫び、暴動対策裝備をした警察と対峙していた。首都ワシントンD.C.のミュリエル?バウザー市長は現(xiàn)地時間5月31日夜、31日夜11時から翌日朝6時まで、市內(nèi)全域に夜間外出禁止令を発令した。人民網(wǎng)が伝えた。
全米30都市以上で大規(guī)模な抗議活動が発生
アフリカ系の人々は、米國でしばしば法執(zhí)行當局から不公正な待遇を受けてきた。デモ參加者が叫ぶ「息ができない」や「黒人の命も大切だ」、「次は私?」といったスローガンには、彼らの長きにわたる無念さや不満が余すところなくぶちまけられている。31日早朝までに、米警察は全米17都市で少なくとも約1400人のデモ參加者を逮捕。米國防総省も、憲兵隊をミネアポリス市に派遣する準備をするよう軍に命令するというこれまでにない措置を取った。
國連人権高等弁務官のミシェル?バチェレ氏は28日、「數(shù)年來、すでに多くの武器を持たないアフリカ系米國人が米國警察と一般市民の手で殺されている。ブレオナ?タイラーさん、エリック?ガーナーさん、マイケル?ブラウンさんといった被害者たちの名前に、今、ジョージ?フロイドさんの名前を加えることになって大変心を痛めている。人種差別は米國に根強く存在している。米國は厳正な行動を取り、さらに多くのアフリカ系米國人が警察の手や人種差別により死亡することを阻止しなければならない」と述べた。
また米國全國有色人種向上協(xié)會は、「ジョージ?フロイドさんが警察によって殺害されたことは言葉に盡くせない悲劇だ。警察のアフリカ系コミュニティに対する暴行は奴隷制時代から現(xiàn)在までずっと存在している。我々は今回のような悲劇を引き起こす根源である體系的な人種主義を正すことに力を注がなければならない」とする聲明を発表した。
體系的人種主義が浮き彫りにする米國の苦境
ミネアポリスは隣接するセントポールとともに「雙子の都市」と稱される。この「雙子の都市」の幸福指數(shù)は米國でも上位にある。だが、英「ガーディアン」紙は、「フロイド事件の発生前、ここと人種主義を結び付ける人は誰もいなかった。しかし統(tǒng)計データを見れば、問題は一目瞭然だ。2019年、『雙子の都市』の白人の失業(yè)率は4%に満たなかったが、アフリカ系の人々の失業(yè)率は10%に達した。また、95.9%の白人は高校卒以上の學歴があるが、アフリカ系のこの數(shù)字は82.2%にすぎない。ある程度において、ミネアポリスは米國の縮図だと言えるだろう。立派な外見の下には、人種間の埋まらない溝が根強く橫たわってきた」と指摘した。
カリフォルニア大學ロサンゼルス校社會科學學科主任のダーネル?ハント氏は、「現(xiàn)在行われているデモは警察の暴力によって起こったように見えるが、その根源は単なる突発事件にとどまらない。米國の移民系マイノリティや貧しい人々はその人口比に見合わないほどの経済的プレッシャーを受けている。特に現(xiàn)在、米國では失業(yè)や新型コロナウイルス感染癥など多重的な社會的プレッシャーの下で、一連の要因が結びつき、突発事件がきっかけとなって全米を席巻する動亂に火が付き、集団心理による行動が起こっている」と指摘する。
それと同時に、米國政府から伝わってくる情報も盛んに議論を呼んでいる。トランプ米大統(tǒng)領は27日、ツイッターのアカウントで、フロイド事件は「非常に悲しい悲劇的事態(tài)だ」と述べた。しかし28日のツイッターでは、一転して抗議者を非難し、さらには「強奪が始まれば、銃撃が始まる」と揚言。30日早朝にはまたツイッターを更新し、「もし抗議者がホワイトハウスの囲いを越えれば、彼らを待っているのは最も狂暴な犬と、私が見たことのあるなかで最も恐ろしい武器だ」と述べた。
ミシガン大學の歴史學者であるヘザー?アン?トンプソン氏は、「現(xiàn)在米國には人々の怒りに火をつけるような出來事が多すぎる。大規(guī)模な失業(yè)、新型コロナウイルスによって浮き彫りになった異なる人種や階層間の命にかかわるような健康?経済面の不平等現(xiàn)象、そして警察の暴力濫用だ」と述べた。トンプソン氏は、「これまでは、米國社會の不公正な現(xiàn)象が頂點に達した時、この國は問題解決の道を探り、新たな均衡狀態(tài)に達してきた。しかし現(xiàn)在の米國の指導層にはどこにもこうした兆しは見られず、彼らは完全な混亂狀態(tài)に陥っても構わないと思っているようにすら見える。我々は確かに瀬戸際にあり、情勢はさらに緊迫していくと思う」との見方を示した。
米誌「フォーリン?ポリシー」は評論記事で、「フロイド事件は、米國に長きにわたって存在する人種というトラウマを再び暴き出した。アフリカ系の人々は米國でその人口比に見合わない貧困率や失業(yè)率、そして警察の暴力に耐えてきた。今年は大統(tǒng)領選挙の年に當たる。人種問題と警察の暴力が大統(tǒng)領選挙で注目される議題の1つになることは間違いないだろう。しかし不安にさせられるのは、トランプ大統(tǒng)領がツイッターで人種主義を煽り、白人保守派の有権者の歓心を買おうとしていることだ。こうした行為は緊迫した雰囲気に拍車をかけ、狀況をさらに悪化させることにしかならないだろう」と指摘した。(編集AK)
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