白人の警察官に押さえつけられた黒人男性が死亡した事件をめぐり全米で連日抗議デモが起こっていることについて、中國外交部の趙立堅(jiān)（ジャオ?リージエン）報(bào)道官は1日の定例記者會(huì)見で「黒人の命も命だ」とコメントした。中國のネットユーザーからは不満の聲も上がっている。

米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ?フロイドさんが警察官に首を押さえつけられて窒息死した事件について、全米各地で抗議デモが起こっている。これについて意見を求められた趙報(bào)道官は、「黒人の命も命だ。彼らの人権も保障されるべきである」とコメント。米國におけるマイノリティー差別は米國社會(huì)の不治の病だとした上で、「現(xiàn)在の事態(tài)は米國國內(nèi)の人種差別を改めて映し出すものだ」と指摘した。そして、「米國政府はしっかりとした措置でマイノリティーの合法的な権利を守り、保障することを希望する」と述べた。

この発言に対して、中國のネットユーザーからは「黒人の命も命。命はみな平等だ」「命に人種の區(qū)別はないはず」といった聲が上がる一方で、「ザンビアで殺害された3人の同胞の命はどうなのか」「黒人の命は命。中國人の命は命ではないって？」「まずは自國の苦しんでいる人々を何とかしてから他人を論じては？」といった聲も出ている。ザンビアでは先月24日に中國人3人が殺害される事件が発生しており、この事件への當(dāng)局の対応に不満があるようだ。

また、「黒人は中國に移民すれば好待遇が受けられるよ」「黒人は國內(nèi)では大手を振って歩いている」「わが國は違う。少數(shù)民族は入試で加點(diǎn)してもらえるからな」など、中國國內(nèi)で外國人や少數(shù)民族が優(yōu)遇されていることを皮肉るコメントも寄せられている。

このほか、「黒人の命も命？。この言葉は本當(dāng)に教養(yǎng)がない」「黒人の命“も”っていうのはどうなのか」といった批判や、「また尻馬に乗って。事件の根本は（警察による）暴力的な取り締まり。まさにわが國でよく発生していることだ」と指摘する聲、さらには「他國の內(nèi)政には干渉しません」とやゆするようなコメントも出ている。（翻訳?編集/北田）