フライメディア 2020年6月8日(月) 15時40分
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夏日が多くなってきた上海、いよいよ、ザリガニシーズンが到來。この時期、地元のグルメファンを虜にする「ザリガニ料理」は、夏の風(fēng)物詩としても定著している。
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夏日が多くなってきた上海、いよいよ、ザリガニシーズンが到來。この時期、地元のグルメファンを虜にする「ザリガニ料理」は、夏の風(fēng)物詩としても定著し、年々味や盛り付けが工夫されて、パワーアップしている。
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小さな露店からレストランと、テーブルに山盛りとなったザリガニを囲んで、大勢でワイワイ食べている光景を目にすることが多い。テーブルの上の大量のザリガニに驚くが、実際、殻をむいていくと、食べられる身の部分はとても少なく、テーブルには殻がどんどん山積みにされていく。
ザリガニ料理の注文のしかたは、とてもシンプル。たいてい量り売りが主流で、「1斤(500g)」単位で注文。ザリガニ好きな大人でだいたい2斤~3斤(1kg~1.5kg)食べると言われる。そして、ザリガニの量を決めたら、次は調(diào)理方法と味付けだ。
主に「ゆでる、炒める、蒸し焼き」といった調(diào)理方法があり、味付けは、「香辣(スパイシー)」、「麻辣(マーラー/しびれる辛さ)」や十三香(シナモン、花椒、八角などを混合した香辛料で、中華テイストな味をつくる定番の調(diào)味料)などいろいろ選べ、お店によっては、獨(dú)自に開発した味付けもある。
「香辣(スパイシー)」味は、たいてい「微辣(ピリ辛)」、「中辣(中辛~大辛)」、「重辣(激辛)」と辛さのレベルが選べるようになっている。
さらに最近では、「冰鎮(zhèn)小龍蝦(冷やしたザリガニ)」という氷やドライアイスを使った清涼感のある演出にこだわったメニューも登場して、ビジュアルでも市民を楽しませている。
ちなみに、ザリガニは中國語で「小龍蝦(シャオ?ロン?シィア)」という。上海蟹のブランドが陽澄湖産というように、ザリガニにもブランド産地がある。そこが江蘇省淮安市[目干][目臺]県で、ここで養(yǎng)殖されたザリガニは「[目干][目臺](シュー?イー)小龍蝦」と呼び、有名である。
現(xiàn)地では、ザリガニシーズンが到來すると、地元をあげてのイベントやプロモーション活動が盛んに行われている。中でも毎年開催される「ザリガニ祭り」は、數(shù)萬人の人出となる人気ぶりで、メディアでも話題になる。
こんなにも愛されている(?)ザリガニを“夏”商戦として放っておくわけがなく、例えば、五つ星ホテルのブッフェでも「ザリガニ?フェア」を開催したり、コンビニエンスストアで「ザリガニ」風(fēng)味のスナックを見かけたりする。
ファーストフードのハンバーガーにも「ザリガニバーガー」、ピザ店には「ザリガニのせピザ」がある。
街を歩けば、いたるところで、ザリガニのPOPを目にする。このザリガニ料理は、だいたい6月から8月にかけてピークとなる。(提供/フライメディア)
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