2020年6月5日、韓國?國民日報などは「絶えない韓國大統(tǒng)領(lǐng)の私邸問題…文大統(tǒng)領(lǐng)は？」と題する記事を掲載した。

記事はまず、韓國では歴代大統(tǒng)領(lǐng)の退任後、私邸問題がたびたび話題になってきたと伝えている。全斗煥（チョン?ドゥファン）元大統(tǒng)領(lǐng)に始まり、その後も金泳三（キム?ヨンサム）元大統(tǒng)領(lǐng)、金大中（キム?デジュン）元大統(tǒng)領(lǐng)などが話題に。最も熱かったのは盧武鉉（ノ?ムヒョン）元大統(tǒng)領(lǐng)と李明博（イ?ミョンバク）元大統(tǒng)領(lǐng)の時で、盧元大統(tǒng)領(lǐng)は故郷の慶尚南道（キョンサンナムド）金海（キムヘ）市內(nèi)に私邸を建築し、その広い敷地や警護施設(shè)の建設(shè)費用が物議を醸したという。李元大統(tǒng)領(lǐng)はソウル市內(nèi)に息子の名義で土地を購入し退任後に私邸として使おうとしたが、その過程で不動産実名制法違反や背任の疑惑が浮上した。特検捜査の末に大統(tǒng)領(lǐng)府警護処長らが起訴されることになったという。

樸槿恵（パク?クネ）前大統(tǒng)領(lǐng)は2017年にソウル拘置所に収監(jiān)される直前、ソウル市內(nèi)の自宅を67億5000萬ウォン（約6億1000萬円）で売卻し、同じくソウル市內(nèi)の別の私邸を28億ウォンで購入した。売卻代は訴訟費用などに使われているという。

そして今月5日、文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領(lǐng)が退任後に過ごす私邸を用意するため、慶尚南道（キョンサンナムド）梁山（ヤンサン）市內(nèi)の敷地を購入した事実が明らかになり、話題になっている。文大統(tǒng)領(lǐng)と金正淑（キム?ジョンスク）夫人、大統(tǒng)領(lǐng)警護処は4月29日、當(dāng)該敷地や住宅など3800平方メートルを約14億7000萬ウォンで購入した。敷地には、夫妻が退任後に暮らす住宅や警護員の宿舎、勤務(wù)施設(shè)などが入る予定。私邸は大統(tǒng)領(lǐng)個人の資金で購入するが、警護員の宿舎や勤務(wù)施設(shè)などには國家予算が投入されるという。

これを受け、韓國のネット上では「盧武鉉元大統(tǒng)領(lǐng)の私邸は庭付き一戸建てレベル。李明博元大統(tǒng)領(lǐng)の私邸稅金泥棒事件と同等扱いするのはおかしい」「地方とソウルじゃ地価が比べものにならない」「盧武鉉元大統(tǒng)領(lǐng)は約2億6000萬ウォン。李明博元大統(tǒng)領(lǐng)は約70億ウォン」などと指摘する聲が上がっており、「物議の中心にはいつもメディアがいる」「メディアが私邸問題をつくった。メディア改革が必要」など非難の矛先はメディアに向けられている。

一方で「大統(tǒng)領(lǐng)は名譽や権力の全てを手に入れたんだから、任期終了後は何も持たずに帰るべき。昔と今じゃ時代が違う」「大統(tǒng)領(lǐng)の私邸って必ず必要なもの？。大統(tǒng)領(lǐng)になる前に住んでた家に住めばいいんじゃない？。これじゃ貴族みたい」「國民のための大統(tǒng)領(lǐng)なら、私邸など建てずに修理して使って」「大統(tǒng)領(lǐng)の私邸をなんで國民が支援しなきゃならないの？。世界にそんな事例がある？」など私邸問題に否定的な聲も相次いで上がっている。（翻訳?編集/松村）