2020年6月6日、成都商報は、世界中で中國製の自転車が人気となっており、供給が追いついていないと伝えた。

記事は、多くの人が公共の交通機(jī)関の利用は新型コロナウイルスの感染リスクを高めると考えていることや、公共の交通機(jī)関そのものが運(yùn)行を停止して自転車が主要な道具となっていること、體育館なども閉鎖しているため運(yùn)動のために自転車に乗る人、國によっては自転車の購入に補(bǔ)助金が出ることを紹介し、自転車の販売量が増加しているとした。

記事によると、ロシアでは5月の自転車販売臺數(shù)が昨年同期比で60倍増になった。今年初めのころは、中國から輸入した自転車の売れ行きはよくなかったものの、5月に入ってから販売臺數(shù)が急増したという。米國も同様で、今年3月の米國の自転車やその設(shè)備、メンテナンスなどの売り上げが昨年同期比でほぼ倍増。通勤用と運(yùn)動用の自転車は66％増、シティサイクルは121％増になったという。

記事がニューヨークタイムズの報道として伝えたところによると、米國では4月末の時點(diǎn)で1000ドル（約11萬円）以下の自転車は多くの店で完売となっており、自転車不足が深刻になっている。新型コロナの影響でサプライチェーンが寸斷されており、需要を満たすことができていない狀況で、米國の自転車輸入業(yè)者によると、中國からの輸入自転車は到著前から予約でいっぱいだという。

このほか、スペインの5月の自転車市場では販売臺數(shù)が昨年同期比で22倍となったほか、イタリア、英國などでも4倍前後の増加となった。記事は「越境電子商取引のプラットフォームでは自転車の価格が値上がりしているが、數(shù)萬元（數(shù)十萬円）する高級自転車も売り切れている」と伝えている。

このため、「自転車生産大國」である中國では、生産が追いついておらず、記事によると、4月以降、中國國內(nèi)のあるメーカーでは海外からの注文が30％以上増加。生産能力はひっ迫している。これまで受注から3日で発送できていたが、今では少なくとも1週間かかっており、急増する注文に対応するため工場を24時間稼働しているものの、1カ月先まで注文が埋まっているという。

さらに記事は、「中國の自転車生産量は年間1億1000萬臺に上り、世界の年間販売量の約半分を占めている」と紹介。「部品から完成車まで整ったサプライチェーンがあり、人件費(fèi)が安く、生産技術(shù)が熟練している」と優(yōu)位性を指摘している。

しかし、現(xiàn)在の自転車ブームが続くかどうかについては意見が分かれているという。「天候が寒くなり、公園やレストラン、映畫館などが再開するにつれてブームは終わる」との見方がある一方で、「ライドシェアサービスや公共の交通機(jī)関の魅力が下がるにつれ、自転車は娯楽及び重要な交通方法として一定の人気を保つ」との意見もあると記事は伝えた。（翻訳?編集/山中）