いまだ予斷を許さない新型コロナウイルス感染癥で、不眠不休で陣頭指揮に當(dāng)たる行政のトップたちの姿がしばしば話題になった。緊急事態(tài)発令中の4月11日、不要不急の外出を呼び掛ける大阪府の吉村洋文知事の姿がネットユーザーの注目を集め、SNSでは「＃吉村寢ろ」がトレンド入りしたこともあった。

韓國(guó)にも、不眠不休で新型コロナ感染癥対策に當(dāng)たっている女性官僚がいる。韓國(guó)政府の疾病管理本部の鄭銀敬（チョン?ウンギョン）本部長(zhǎng)だ。鄭氏は1月に韓國(guó)內(nèi)で初の感染者が確認(rèn)されて以降、連日のように記者會(huì)見を開き、感染狀況を説明してきた。

鄭氏はソウル大學(xué)醫(yī)學(xué)部出身。保健學(xué)で修士、予防醫(yī)學(xué)で博士號(hào)を取得し、1998年に保健福祉省に入省した。中東呼吸器癥候群（MERS）が韓國(guó)內(nèi)で流行した2015年には、疾病予防センター長(zhǎng)を務(wù)めた。17年7月には疾病管理本部長(zhǎng)に就任。新型コロナウイルスの感染が拡大してからは同本部に設(shè)置された中央対策本部の本部長(zhǎng)として陣頭指揮を執(zhí)ってきた。

韓國(guó)內(nèi)で著しく感染が拡大していた2月中旬の會(huì)見では、睡眠時(shí)間について記者から問われ「1時(shí)間以上は寢ている」と答えたことが話題になった。不眠不休で対応に當(dāng)たるも、常に落ち著いた様子で記者會(huì)見に臨む姿は注目を集め、韓國(guó)メディアは鄭氏を新型コロナ対策の「真の英雄」と紹介した。

韓國(guó)政府は現(xiàn)在、感染癥対応機(jī)能を強(qiáng)化するために疾病管理本部を疾病管理庁に格上げすることを検討しており、今月17日ごろに法案を國(guó)會(huì)に提出することにしている。韓國(guó)メディアが初代の長(zhǎng)官は鄭氏が有力であると伝えると、ネットユーザーからは「長(zhǎng)官としての能力を兼ね備えた人だと思う」「鄭本部長(zhǎng)をいつも応援している」など歓迎や激勵(lì)のコメントが多く寄せられた。

韓國(guó)では一旦は感染狀況が落ち著いたものの、首都圏を中心に集団感染が相次いでいる。5日には新たな感染者が51人となり、韓國(guó)政府が先月、制限緩和の際に目安としていた1日當(dāng)たりの感染者數(shù)50人を超えた。

鄭氏は6日にも記者會(huì)見を開き、最近発生した集団感染の共通點(diǎn)を挙げながら國(guó)民に注意を呼び掛けた。鄭氏の「眠れない」日々はまだ続いている。（編集/関）