金さえあれば「1人っ子政策」は無視―湖南省漣源市

2007年5月20日、5人の子供を持った湖南省漣源市の炭鉱主に対し、「1人っ子政策」に違反したとして130萬元（1950萬円）という巨額の罰金が課せられたという報道があった。

湖南省漣源市にある炭鉱の持ち主、劉（リュウ）氏は地元でも有名な大富豪。1987年から4年間で妻が3人の女児を産んだ。3人目の子供を生んだ時點(diǎn)で、現(xiàn)地の計畫生育委員會の指導(dǎo)で劉氏の妻は避妊手術(shù)を受けたのだが、どうしても男の子が欲しかった劉氏は妻を連れてもぐりの醫(yī)者を訪ね再手術(shù)。その結(jié)果、1999年から2001年の間に2人の男の子ができた。***

これを重く見た漣源市計畫生育局は劉氏に対し、130萬元の社會扶養(yǎng)費(fèi)を支払うよう命令を出した。計畫生育局によるとこの金額は、「湖南省人口と計畫成育條例」に従って算出されたもので、劉氏の1年間所得を100萬元以上とし、その12倍が4人分の罰金にあたると説明している。

劉氏はこの金額が高すぎると訴えたが、卻下された。2006年10月、當(dāng)局が3度目の督促狀を出そうとしていた矢先に、劉氏の所有する炭鉱で事故が発生。その直後から劉氏は行方をくらましたので、この巨額の罰金徴収は不可能になったという。（翻訳/編集本郷智子）