米國(guó)と中國(guó)の関係が急速に悪化する中、中國(guó)は11月の米大統(tǒng)領(lǐng)選で民主黨候補(bǔ)のバイデン前副大統(tǒng)領(lǐng)が當(dāng)選すればさらなる悪化を避けられる可能性があると見込んでいる、とロイター通信が報(bào)じた。中國(guó)は今後數(shù)カ月間、米國(guó)との緊張を制御し、必要な時(shí)だけ報(bào)復(fù)する基本姿勢(shì)で臨む構(gòu)えだという。

11月3日投票の大統(tǒng)領(lǐng)選で再選を目指す共和黨のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は各種世論調(diào)査でバイデン氏に軒並みリードを許している。米國(guó)の政治情報(bào)サイト「リアル?クリア?ポリティクス」によると、2日時(shí)點(diǎn)の各種世論調(diào)査の全米の支持率の平均値はトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が42％、民主黨のバイデン前副大統(tǒng)領(lǐng)が49．4％と、バイデン氏が7．4ポイントリードしている。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は選挙の勝敗を左右するとみられている重要州の多くでも支持率で劣勢(shì)。新型コロナウイルスの感染拡大や人種差別の抗議デモに対する対応への批判が影を落としている。

ロイター通信によると、中國(guó)政府は2016年米大統(tǒng)領(lǐng)選でのトランプ氏の勝利で意表を突かれた反省に立ち、今回は早くから政府系シンクタンクに大統(tǒng)領(lǐng)選と米世論についての報(bào)告書を上げさせている。特に注目しているのはバイデン氏とその政策だ。

ある中國(guó)高官は「米中関係が古き良き時(shí)代に戻るなどという幻想は抱いていないが、大統(tǒng)領(lǐng)が変われば少なくとも関係を一新するチャンスは生まれる」と語(yǔ)る?！袱い氦欷摔护?、関係はこれ以上悪くなりようがない」とも言及した。

中國(guó)政府や軍部?jī)?nèi)タカ派の間にはトランプ氏が再選されれば中國(guó)の地位向上が加速するチャンスだとの見方があるが、習(xí)近平政権に近い複數(shù)の筋によると、トランプ氏の予見不可能な行動(dòng)および関稅政策への怒りや多方面から敵意を示してくる姿勢(shì)への警戒感と並行して、米中対立激化への懸念が高まっているのも事実だ。

一方で米國(guó)が中國(guó)に強(qiáng)い態(tài)度で臨むことは今や黨派を超えたデフォルト（規(guī)定）路線だ?！弗啸ぅ钎笳亍工猡长欷蛱ひuし、特に人権問(wèn)題では今以上に強(qiáng)硬な姿勢(shì)を示すとみられている。

ただ、バイデン氏が大統(tǒng)領(lǐng)に就けば、対話に前向きになる可能性はある。選挙陣営関係者らによると、バイデン氏は米國(guó)の競(jìng)爭(zhēng)力、技術(shù)革新力、インフラの強(qiáng)化に再投資し、「米國(guó)の強(qiáng)さ」を打ち出す立場(chǎng)だからだ。

トランプ、バイデン両陣営はいずれも、中國(guó)が応援するのは相手方だと主張している。オバマ前政権とトランプ政権初期に東アジア外交の責(zé)任者を務(wù)めたダニエル?ラッセル氏は「中國(guó)はバイデン氏が勝てば米國(guó)の中國(guó)認(rèn)識(shí)が転換するという幻想は抱いていないようだ。しかし新政権に対話を申し出る可能性は高いだろう」との見方を示した。（編集/日向）