2020年6月11日、中國(guó)中央テレビ（CCTV）は、中國(guó)政府が中國(guó)人を含むアジア人に対する人種差別が激化しているオーストラリアへの渡航を自粛するよう呼び掛けたことを報(bào)じた。

記事は、中國(guó)の文化観光部と教育部が相次いで「新型コロナウイルスの影響により、オーストラリア國(guó)內(nèi)における中國(guó)人およびアジア系住民に対する人種差別的な言動(dòng)や暴力行為が顕著に増加している。観光客は同國(guó)に渡航しないこと。留學(xué)生は渡航について慎重に検討すること」との注意喚起情報(bào)を発表したことを紹介した。

そして、今年4月に中國(guó)人女子留學(xué)生2人がメルボルンで白人女性から「出ていけ」と罵倒された上、唾を吐きかけられる事案が発生したほか、中國(guó)系オーストラリア人の自宅に2日連続で人種差別的な落書きがされるとともに、窓ガラスが投石によって破壊されるトラブルが起きたと伝えている。

その上で「この2つの例は氷山の一角にすぎない」とし、同國(guó)內(nèi)で中國(guó)人、中國(guó)系住民、さらにはアジア系住民に対する差別が激化しており、その背景には現(xiàn)地の一部政治家やメディアが新型ウイルスを「中國(guó)ウイルス」と稱したり、中國(guó)の國(guó)旗を改造したり、中國(guó)人を差別するような言論を繰り返していることがあると説明した。

記事は、オーストラリア人権委員會(huì)のデータとして、今年第1四半期に同國(guó)で數(shù)百人のアジア系住民が「人種差別を受けた」との投書を行ったとしたほか、現(xiàn)地メディアが「4月には一週間で中國(guó)系住民家庭に対する人種差別事件が3件発生した」と報(bào)じたことなどを併せて紹介した。（翻訳?編集/川尻）