ステイケーションという言葉を聞いた事があるだろうか。このステイケーション、Stay（ステイ）とVacation（バケーション）を組み合わせたアメリカの造語なのだそうだ。休暇というと海外旅行などの遠(yuǎn)出をする事をイメージしがちだが、このステイケーションは自宅の近場に宿泊をして、ゆっくりと休暇を楽しむことを指す。

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ここ香港では現(xiàn)在ほぼ鎖國狀態(tài)となっており、休暇ごとに海外へ飛び出していた旅行好きな香港人たちは、これらのステイケーションに注目し始めている?，F(xiàn)在多くのホテルで、宿泊+施設(shè)內(nèi)で利用できるレストラン等の格安パッケージを造成している。そして各ホテルが少しでも稼働率を高めようと打ち出している、アイデア溢れる「面白いステイケーション」プランも出始めた。

今回は市內(nèi)中心のとあるホテルのステイケーションをご紹介したい。訪れたのはコーディス香港。MTRモンコク駅の真上に位置する、立地抜群の高級(jí)ホテルだ。多くのモダンアートが館內(nèi)のいたる所に展示されているコーディス香港では、2020年の夏向けに18ものステイケーション?プランを打ち出した。そのうちの一つがなんと、ボールルーム（宴會(huì)場）內(nèi)にベットを入れて、寢ながら映畫を見るという一風(fēng)変わったもの。

7メートルもの天井の高さを誇る大きな宴會(huì)場には、大きな映畫鑑賞用のスクリーンと、十?dāng)?shù)臺(tái)ものキングサイズベットが設(shè)置されていた。屋外の映畫上映で各自好きなスタイルで見るというのは耳にしたことがあるが、「宴會(huì)場に設(shè)置した快適なキングサイズベットに寢ながら映畫を見る」光景を目にしたのは初めてだ。

さすが高級(jí)ホテル、設(shè)置されているベットはゆったりとした厚みのあるもの。そしてシーツ等も高級(jí)ホテル仕様で、素晴らしい。ここに橫になったら、あまりの快適さに映畫を見る前に寢てしまうのではないかと思えてしまう。

十?dāng)?shù)臺(tái)のベットは、寢ながらでも映畫鑑賞ができるように、少しずつ段差をつけて配置をずらして設(shè)置されている。また當(dāng)日にはカナッペやドリンクも用意されているとの事で、快適さに加えて、お腹も満たすことができそうだ。

同じようなベットが並んでいる為、暗がりの中でお手洗いに行った後は間違えたベットへ戻るのではないかと心配であるが、それぞれのベットには番號(hào)が付けられているので問題もなさそうだ。また「人前でベットに入る」という行動(dòng)を伴うために、プライバシー確保にも配慮されている。ベットとベットの間はかなりのスペースが設(shè)けられている為、プライベート感はきちんと保たれている。

色々なステイケーションを調(diào)べてみた中で、筆者としてはこのコーディス香港の映畫鑑賞プランが非常に斬新で面白いと思った。他にも子供連れ?女子旅用など、テーマに沿った企畫が盛りだくさんでリピートをしても楽しめそうなプランが揃っている。

どこにも行かれない中で、靜かな広がりを見せているステイケーション。これからもどんどん魅力的で新しい企畫が誕生していくに違いない。そしてコロナ後の休暇の過ごし方を大きく変え、近場で過ごすための新しい過ごし方として定著をしていきそうな予感がする。（提供/フライメディア）