北朝鮮の張成沢（チャン?ソンテク）國防副委員長がいきなり処刑されたような無茶ではありませんが、最近のベトナム現(xiàn)地紙トップも、ある死刑判決が紙面を大きく騒がしました。ベトナム商船公社VINALINESの元総裁DuongChiDung被告（元運(yùn)輸交通省航海局長）、元CEOのMaiVanPhuc被告に死刑判決が言い渡されました。罪狀は橫領(lǐng)、國家経済における違法行為だという。

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そもそもVINALINESとは、ベトナム國海運(yùn)総局（VINAMARINE）から港灣海事の現(xiàn)業(yè)部門を切り離して設(shè)立された國営企業(yè)です。Dung被告は承認(rèn)されていないプロジェクトを勝手にスタートさせ、現(xiàn)狀に合わないフローティングドックを公共調(diào)達(dá)。その過程でその他7名の被告と共に130萬ドル余りを不正にだまし取り、國家財(cái)政への損害は1740萬ドル（約18億3000萬円）余りに達(dá)したというもの。主犯とされるDung被告が詐取したのは50萬ドル（約5200萬円）ほどだそうです。またこういう事件につきものの「愛人に家を買ってあげた」的なゴシップ記事もこれまでベトナム各紙をにぎわせていました。

■國民の汚職批判を鎮(zhèn)めるいけにえか

大悪事。でも、（もちろん金額は小さくはないわけですが）「死刑」という判決にはやはり違和感も感じるところ。もちろん、もともと経済事件で死刑判決ということ自體が日本ではあり得ないので、金額の多寡ではないのですが、この國の今置かれた事情における「厳罰」という見方ができます。

事件の公判中には近年の改革派政治家リーダー（候補(bǔ)）として注目されているNguyenBaThanh?汚職防止中央指導(dǎo)委員會(huì)副委員長が突如裁判傍聴に現(xiàn)れるという異例の行動(dòng)を行い、それが判決の行方にどう影響するかなども注目されていました。國內(nèi)景気がまだそれ程回復(fù)していないなか、汚職はそこら中に氾濫し、にわか成金は（汚職有無はともかく）ますます羽振りがよい一方、物価の上がった都市部で苦労する國民も。そこでふつふつと湧き上がる國民の不満に対して、政府が「毅然とした態(tài)度を示す」には非常に良い機(jī)會(huì)とも言えなくもありません。

奇しくも國會(huì)議員で科學(xué)技術(shù)環(huán)境委員會(huì)常務(wù)委員のTranThiQuocKhanh氏はTuoiTre紙の取材に答え、「誰も死刑を見たい人はいない。ただ國家の安定のため、國民の信頼のために、法律の厳格さのために、死刑に値する人は死刑にしなければいけなければならない。厳格な法の適用は國民の法律への、國家への信頼感を増すことになる」と述べ、また今回の判決が「権力を利用して不正に儲(chǔ)けようとする人間への警告となってほしい」としています。

こういう國での司法判斷なのでそういうことなんだろうとは思いますが、今回の司法判斷の「意図」に関してのある種のぶっちゃけの本音を読み取ることができ、いよいよ死刑判決の見せしめ感が漂います。

■相次ぐ汚職裁判

実はベトナムでは死刑判決が出たばかりで、それもベトナム農(nóng)業(yè)地方開発銀行（アグリバンク）傘下企業(yè)の橫領(lǐng)事件という経済事件です。また、現(xiàn)在こちらも財(cái)界の有名人であるNguyenDucKien氏の裁判も進(jìn)行中で、こちらも終身刑になるのではと、テト前の結(jié)審を目指して審理が進(jìn)んでいます。ここ數(shù)カ月で一気に経済事件の各種審理が進(jìn)み、あちこちで厳罰が下されようとしています。

もちろん、不正はあったのでしょう。ベトナムではそこら中にあります。やり過ぎたのでしょうし、処罰されるのは當(dāng)然。ただ、司法が獨(dú)立していない、しかも死刑が普通の國より広い犯罪行為で適用されるベトナムでは、じゃあ誰から、どこから手が付けられるのかは常に政治のにおいがします?！复髮盲且患渲工趣悉工挨摔纤激à胜い韦扦埂?/p>

◆筆者プロフィール：いまじゅん

ハノイ在住のベトナムウォッチャー。ブログ「ハノイで考えたこと」作者。中國在住も長かったので、ベトナムから見た中國、中國とベトナム比較といった視點(diǎn)にも注目。個(gè)人的には湘南ベルマーレの熱烈サポーターということから、サブトピックとしてはアジア?ベトナムサッカーにも関心大。