2014年1月8日、日本は第二次世界大戦の敗戦後に軍隊(duì)を再び持たず、構(gòu)築された小さな自衛(wèi)隊(duì)は志願(yuàn)制を採(cǎi)用した。よって高い素養(yǎng)の自衛(wèi)官を採(cǎi)用したければ、國(guó)防文化の鼓動(dòng)パワーに頼る必要がある。平和憲法の下、したためられる軍事宣伝は厳格な制限を受けるが、日本の自衛(wèi)隊(duì)は限られた宣伝空間を極限まで発揮、特色のある國(guó)防教育の道を歩んでいる。中國(guó)青年報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

■國(guó)防教育には子どもの関心が必要

日本の防衛(wèi)白書には多様な用途がある。國(guó)際社會(huì)に向けてのみならず、防衛(wèi)政策を司る外交的解釈、さらに納稅者への説明、國(guó)會(huì)と國(guó)民に向けた自衛(wèi)隊(duì)の當(dāng)該年度の貢獻(xiàn)と実績(jī)の総括報(bào)告があり、翌年度予算の獲得を目指す。さらに青少年に対し國(guó)防教育を行い、これにより志願(yuàn)宣伝をしている。

侮ってはならない。防衛(wèi)白書は580ページ以上、A5サイズのオールカラーだ。3分の1は周辺脅威について記され、3分の1は國(guó)防政策と未來(lái)の発展の解説、3分の1は自衛(wèi)隊(duì)による國(guó)內(nèi)外での貢獻(xiàn)を紹介している。さらに首相と防衛(wèi)大臣の訓(xùn)辭のほか、各階級(jí)自衛(wèi)官の平和維持、災(zāi)害救助、訓(xùn)練の心得も収められており、ことさらリアルで、また人情味も豊かだ。

趣味性は防衛(wèi)白書のひとつの重要な特徴である。防衛(wèi)白書には3種類あり、日本語(yǔ)版、英語(yǔ)版、そしてまんが版がある。まんが版は自衛(wèi)隊(duì)のウェブサイトに掲載され、コミックを用いて、白書を解説している。まんがでは大きな眼差しの女の子と垢抜けた男の子が問(wèn)答を展開する。一問(wèn)一答のなかに政策上の説教はなく、防衛(wèi)専門家を真剣に推敲させるような外交的言葉もなく、フレッシュな感覚だ。記者の考えでは、子どもだけでなく、成人でさえ読みたくなり、知らず知らずに國(guó)防教育の目的が達(dá)せられる。

■武士道精神とウルトラマン文化

日本は天災(zāi)の多い國(guó)で、地震や津波が日常茶飯事だ。日本人は元來(lái)、強(qiáng)烈な危機(jī)感を抱いている。日本の自衛(wèi)隊(duì)はこの民族的性格を利用し、危機(jī)感と伝統(tǒng)的な武士道精神を一體に融け合わせ、東寶、東映など映畫會(huì)社との協(xié)力を通じ、青少年に馴染み深い電子ゲーム、おもちゃ、映畫?ドラマを數(shù)多く制作した。なかでも比較的影響力のある作品は、海上自衛(wèi)隊(duì)、陸上自衛(wèi)隊(duì)が協(xié)力して撮影された大作、「日本沈沒(méi)」（2006年）、「亡國(guó)のイージス」（2005年）がある。

「日本沈沒(méi)」はリアリティとフィクションが交錯(cuò)、観る人を震撼させる。この作品は実際には、自衛(wèi)隊(duì)が展開する災(zāi)害救助活動(dòng)がすべて描かれており、観客に自衛(wèi)隊(duì)の重要性を理解させる。また「亡國(guó)のイージス」は日本の先進(jìn)的な戦闘機(jī)とイージス艦が空中、海上で大戦闘を展開、ダイナミックなバトルは、パイロット、海上自衛(wèi)官募集に格好の商業(yè)PRとなった。

しかしながら記者が最も関心を寄せるのは、著名な特撮作品?ウルトラマンだ。北京市のショッピングモールでは、子ども達(dá)が店內(nèi)のウルトラマンに集まる姿をよく見かける。ウルトラマンのおもちゃだけでなく、DVDも買うのである。果ては子ども達(dá)の動(dòng)作が全員、「ウルトラマン化」してしまった。ウルトラマンをまねて取っ組み合いをするからという理由で、子ども達(dá)にウルトラマンで遊ばないよう求める幼稚園まであったともいわれる。日本人はなぜいつも取っ組み合いをするウルトラマンを発明したのか？彼らは子ども達(dá)を、靜かに遊ばせるおもちゃを好まなかったのだろうか？不思議でならない。

東京到著後、不意に記者は航空自衛(wèi)隊(duì)のホームページに、新たに発表された空中戦ゲームのページがあるのを見つけた。日本の自衛(wèi)隊(duì)は元來(lái)、國(guó)民のなかにミリタリーマニアを養(yǎng)成し、青少年の英雄主義と愛(ài)國(guó)精神を刺激するため、流行文化を存分に活用し、ストーリーを書き下ろしている。彼らは円谷英二が1966年に生み出した特撮キャラクター?ウルトラマンを航空自衛(wèi)官に改め、自衛(wèi)隊(duì)ヒーロー「ULTRAMAN」がいかに宇宙の怪獣を負(fù)かすのか、という連続テレビドラマを制作した。ULTRAMANと宇宙の怪獣の英知と勇気の備わった戦い、都市を危機(jī)から救出する畏れのない精神は、武士の伝統(tǒng)的イメージを表現(xiàn)しており、同時(shí)に自衛(wèi)隊(duì)が戦爭(zhēng)に巻き込まれることはできなくても、國(guó)際平和事業(yè)に盡力するという平和憲法の規(guī)定に基づきテーマ設(shè)定されており、非常にこまやかに気配りされたと感じられる。

実際には、自衛(wèi)隊(duì)がアニメ制作會(huì)社と共同制作するキャラクター、ゲーム、映畫?テレビ番組はきわめて緻密で、すべてがショッキングでチャレンジ性を有しており、數(shù)多くの成人?未成年者を魅了している。日本社會(huì)の新世代の若者は皆、ウルトラマンの影響のもと成長(zhǎng)しており、ウルトラマン文化の日本社會(huì)に対する影響は軽視できない。

■軍事演習(xí)を市民専用見學(xué)施設(shè)で

平和憲法により、日本は學(xué)生に軍事訓(xùn)練を課すことはできないが、自衛(wèi)隊(duì)はその代替案を考えた。これが市民交流センターだ。一般に向け航空自衛(wèi)隊(duì)の一部基地を開放、市民を招いての戦闘機(jī)演技の観閲、海上自衛(wèi)隊(duì)は市民の観艦式見學(xué)、乗船しての海上生活體験、陸上自衛(wèi)隊(duì)は軍事演習(xí)の際に市民専用見學(xué)施設(shè)を設(shè)けている。

陸上、海上、航空自衛(wèi)隊(duì)にはそれぞれ市民交流センターがある。記者は先月、朝霞駐屯地近くの陸上自衛(wèi)隊(duì)市民交流センターを見學(xué)した。3階建て1棟で、3階は陸上自衛(wèi)隊(duì)の過(guò)去のPKO展示、2階は軍事講座で、有料の時(shí)もあるが、無(wú)料の時(shí)もある。1階ホールと外面の芝生には現(xiàn)役の主要裝備が陳列され、自走砲、戦車、無(wú)限軌道式裝甲車、武裝ヘリ、無(wú)人機(jī)などがある。

多くの主力武器にはすべて、「○○株式會(huì)社製造」と記されており、日本の武器裝備における國(guó)産化水準(zhǔn)を示している。「このAH-64アパッチに似た武裝ヘリは中國(guó)製ですか？」と試しに尋ねたところ、近くの人が重々しく「米國(guó)製だ」と応じた?！袱长欷椁先毡驹O(shè)計(jì)で、中國(guó)製も試してみては？」と記者は応えた。

興味をひいたのは、陸上自衛(wèi)隊(duì)交流センター1階にアトラクションコーナーがあったことだ。20平方メートルにも満たない3Dシアターで、座席には振動(dòng)裝置が裝著してあった。3D専用眼鏡をかけ、「陸上自衛(wèi)隊(duì)員の成長(zhǎng)過(guò)程」を観ると、座席は実弾訓(xùn)練の射撃音に即して振動(dòng)と揺れを発生、観衆(zhòng)は迫力の臨場(chǎng)感を體感できる。最新のアトラクション技術(shù)を活用し制作された國(guó)防宣伝映畫にも、フレッシュな工夫が凝らされていた。

■大砲と楽隊(duì)が奏でる自衛(wèi)隊(duì)コンサート

陸上自衛(wèi)隊(duì)市民交流センターでは、広告欄にあった大砲と楽隊(duì)が合奏するコンサートポスターが注意をひいた。この種のコンサートは発案されてすでに長(zhǎng)年経っており、多くのミリタリーマニア、音楽愛(ài)好家を集めている。

自衛(wèi)隊(duì)は誕生以來(lái)、機(jī)構(gòu)の簡(jiǎn)素化を?qū)g行しており、スポーツ、娯楽的な編成はない。しかし軍楽はフェンシングのサーブルと同じく手放すことができず、各旅団以上の部隊(duì)は音楽隊(duì)（すなわち軍楽隊(duì)）を、軍事的伝統(tǒng)を留め続ける役割としている。音楽隊(duì)の任務(wù)は第一に、自衛(wèi)隊(duì)官兵の娯楽生活を豊かにし、第二に手中の陣太鼓、軍用ラッパを用いることで、國(guó)防宣伝の重責(zé)を擔(dān)っている。よって音楽隊(duì)には數(shù)多くの公益的公演任務(wù)があり、テーマは主に軍楽で、なおかつ武裝力を構(gòu)成する一部としての楽隊(duì)に、アルバイト出演は許されない。

爽やかで広大な野戦訓(xùn)練場(chǎng)內(nèi)にためしに座ってみたくなった。高鳴るラッパが砲火の中で震え、榴弾が撃ち出された際の火薬の臭いが空気中を漂う。戦場(chǎng)に連れてこられたような一種の感覚ではないだろうか？近くでは大砲交響曲を鑑賞するお年寄りと子どもがいる。軍人の使命感があなたの胸中に響くのではないだろうか？

日本メディアの報(bào)道によると、「自衛(wèi)隊(duì)音楽まつり」が11月に東京武道館で開催され、観衆(zhòng)は4萬(wàn)5000人に上った。昨年6月以降、各自衛(wèi)隊(duì)の見學(xué)活動(dòng)へ參加を希望したのは18萬(wàn)人、自衛(wèi)隊(duì)各地の史料館、展示館、博物館は市民にむけ無(wú)償開放している。

このほか、彼らはさらに國(guó)防學(xué)術(shù)研究を大學(xué)キャンパスで行い、高水準(zhǔn)のミリタリーマニアを養(yǎng)成している。日本政府が8年前、成人1500人以上を?qū)澫螭诵肖盲骏ⅴ螗暴`ト調(diào)査によると、自衛(wèi)隊(duì)に対する印象が「良い」は1991年の67．5％から、84．9％に上昇した。あるレベルで言えば、日本の國(guó)防教育は少なからぬ成果を収め、彼らが緻密に作り上げてきた國(guó)防文化とは切っても切り離せない。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/HT?編集/武藤）