2014年1月9日、中國大規(guī)模麻薬取引の闇を描く「ドラッグ?ウォー 毒戦」が11日に公開されることが分かった?！跋愀邾违铹`ル”の顔、ジョニー?トー（杜[王其]峰）監(jiān)督が、中國本土で初めて撮った犯罪アクション大作だ。

【その他の寫真】

中國?津海。コカイン製造工場で爆発事故が起き、香港人のテンミン（ルイス?クー、古天楽）が車で逃亡。途中で衝突事故を起こし、病院に運ばれる。公安警察の麻薬捜査官?ジャン（スン?ホンレイ、孫紅雷）は、テンミンが麻薬取引にかかわっていると判斷。テンミンを利用し、犯罪組織に大規(guī)模な架空取引を仕掛ける。

主な舞臺は原料供給地の●江（●＝奧の上部と號の下部）と、完成した麻薬の積み出し港となる津海。2カ所の警察は合同捜査チームを組み、潛入捜査で組織壊滅を試みる。ジャンは捜査の過程で、組織が韓國、日本の裏社會と連攜していると知る。

さらに、テンミンの部下の麻薬工場に踏み込んだ際、警察側(cè)は予想外の反撃を受け、多くの死傷者が出る。いぶかしんだジャンが追求すると、テンミンは「本當(dāng)の黒幕は“香港の七人衆(zhòng)”だ」と話し始める──。

「ザ?ミッション 非情の掟」（99）、「エレクション」（05）、「エグザイル 絆」（06）など、香港を舞臺に數(shù)々の傑作犯罪映畫を生んだトー監(jiān)督。今回は常連俳優(yōu)ルイス?クーに加え、中國を代表する演技派の1人、スン?ホンレイを起用した。

●江から津海へ。いずれも架空の都市だが、●江は中國南部の珠海、津海は北東部の天津を思わせる。文字通り中國を縦斷する大規(guī)模摘発作戦だ。

しかし、舞臺は広がったものの、監(jiān)督の持ち味が発揮されたとは言いがたい。超高層ビルが林立する香港は「縦」の空間。中國大陸はどこまでも広い「橫」だ。濕った香港に乾いた大陸。狹い路地や人ごみでは切れ味鋭い監(jiān)督の演出が、大陸では空を切るようだ。香港と中國の違いを改めて感じさせられる。

中國當(dāng)局の検閲も少なからぬ影響を與えた。監(jiān)督は語っている?！赶愀郅趣袭悿胜胧址à颏趣椁钉毪虻盲胜盲?。公安は言う?！氦ⅳ蓼耆摔蛩坤胜护毪?。銃を撃つな』と。要求に応えているうち、私の考えていたものとは全然違う作品になってしまった?！按箨懁谴椁盲骏弗绁拴`?トー映畫”だと思ってほしい。申し訳ない」

とはいえ、警察と組織の息詰まる取引、銃撃戦など見ごたえ十分。スン?ホンレイの演技にも凄味と味わいがある。名監(jiān)督が迷いつつ撮った、珍品といえるかもしれない。（文/遠海安）

「ドラッグ?ウォー 毒戦」（2013年、香港?中國）

監(jiān)督：ジョニー?トー

出演：ルイス?クー、スン?ホンレイ、クリスタル?ホアン、ウォレス?チョン、ラム?シュー