北京市高級人民法院（北京高裁）は24日夜、國美電器創(chuàng)業(yè)者で、インサイダー取引や収賄などで有罪判決を言い渡され服役していた黃光裕氏を仮釈放したと発表した。黃氏の釈放は12年ぶり。中國メディアのTecWebの2020年6月24日付報(bào)道などによると、同日の早い時(shí)間帯に釈放の噂が広まったことで、関連會(huì)社で香港上場の國美金融科技の株価が一時(shí)は前日比で60％以上の値上がりを見せた。

また、國美電器グループの中核會(huì)社で家電量販?zhǔn)聵I(yè)を営む國美零售（香港上場）の株価も同日、前日比で20％以上の値上がりを見せた。

黃光裕氏は広東省の出身。1969年生まれで現(xiàn)在は51歳。生家はもともと裕福だったが土地改革（地主からの土地沒収）や文化大革命で不遇となり、黃氏は幼少期、極貧生活を送ったという。まだ中學(xué)生だった16歳の時(shí)に兄に従って內(nèi)モンゴル自治區(qū)、次いで北京に行き、家電や衣料品を行商した。また北京市內(nèi)では1987年までに店舗を入手して、商品を家電に一本化した。

故郷の広東省とパイプがあり、商品を入手しやすかったことや、メーカーとの直接契約により中間流通業(yè)者を経由せずに入荷して他店より安価に販売したことなどが成功の理由という。ただし、內(nèi)モンゴル時(shí)代から黃氏の商法は當(dāng)時(shí)は非合法だった「走私（ゾウスー＝國內(nèi)密輸）」とみなされ、しばしば取り締まりの対象になった。黃氏は身柄を拘束されたり、潛伏して警察の手を逃れたこともあった。

黃氏のビジネスは急拡大し、國美電器は1999年に北京市最大の家電量販チェーンになった。國美電器はさらに、2004年までに全國で200店舗を構(gòu)える中國一の家電量販チェーンになった。黃氏自身は04年と05年、中國人の富豪ランキングである「胡潤百富榜」で、「中國トップの富豪」に認(rèn)定された。

黃光裕氏は2008年11月17日に逮捕された。容疑については複數(shù)の説が出たが、2010年5月の一審判決では、違法経営、インサイダー取引、組織的収賄の罪で、14年間の懲役刑と罰金6億元、2億元の財(cái)産沒収が言い渡された。同年10月の二審判決も一審判決を支持して判決が確定した。

2016年には黃光裕氏について、「罪を認(rèn)め積極的に自己改造を行った」との理由で減刑され2021年2月16日に釈放されると発表されていた。北京市高級人民法院は24日夜になり、同日付で仮釈放したと発表した。仮釈放期間は21年2月16日までで、黃氏は特に問題を起こさない限り、今後は「自由の身」でいられることになる。

黃光裕氏の逮捕後も國美グループはビジネスを継続したが、しばしば苦境に立たされたとされる。また、黃氏の不在期にはEC（電子商取引）が大発展するなど、ビジネス環(huán)境には大きな変化が生じた。実業(yè)界に復(fù)帰した黃光裕氏がどのような手腕を発揮するかが注目されている。（翻訳?編集/如月隼人）