2020年6月30日、中國新聞週刊は、中國で數(shù)學(xué)系學(xué)術(shù)論文に大量の偽造疑惑が持ち上がっていると報(bào)じた。

記事は、ドイツの科學(xué)系ニュースサイトFor BetterScienceが6月15日に「中國の數(shù)學(xué)分野で大量の論文偽造疑惑がある」と報(bào)じたことを紹介。報(bào)道によれば偽造論文は65本に及び、吉林大學(xué)、湖南大學(xué)、ハルピン工程大學(xué)など國の科學(xué)技術(shù)プロジェクトを擔(dān)っている大學(xué)をはじめとする中國の高等教育機(jī)関44カ所に所屬する77人の著者が関わっていると伝えた。

そして、「近年、中國國內(nèi)では多くの學(xué)術(shù)分野で論文の偽造が発覚しているが、數(shù)學(xué)研究は同業(yè)者からのチェックを受けやすいため、偽造の可能性が低い學(xué)問と見なされてきた」とした上で、今回の疑惑では大規(guī)模な繰り返しの盜用、レビューの偽造、ゴーストライター（代筆）などの問題が取り沙汰されており、すでに21本の論文が撤回されたとしたほか、撤回された論文の著者には大學(xué)の幹部クラスの人物も含まれていると紹介した。

記事によると、この狀況についてハーバード大學(xué)の終身教授である香港出身の米國人數(shù)學(xué)者?丘成桐（シン＝トゥン?ヤウ）氏は「數(shù)學(xué)業(yè)界はクリーンだと言う人がいるが、不正はこれまでも國內(nèi)外を問わず存在してきた。段落の丸寫しといった稚拙なものもあれば、他人の考えを自分の文章に放り込むといった高レベルなものもあるが、専門家は一目見ればすぐに盜用だと分かる」と語るとともに、外國人著者を偽裝するケースが多いことについて「なぜそうするのかよく分からないが、唯一思いつくのは、一部の大學(xué)が論文作者に海外との関係を持つよう奨勵(lì)していることがあるのかもしれない」と述べたという。

丘氏はこれまでにも再三にわたり「學(xué)術(shù)上の不正は中國學(xué)術(shù)界の進(jìn)歩を大きく阻害する。數(shù)學(xué)界の道徳が亂れていれば、學(xué)問をしっかり探究することは難しい?？茖W(xué)界は不正を大目に見るべきではない」との見解を公に発表してきたという。（翻訳?編集/川尻）