Record China 2014年1月19日(日) 0時32分
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中國の駆動之家によると、中國文化部がゲーム「バトルフィールド4」を國家安全に危害を與える文化侵略ゲームと認(rèn)定。ダウンロードサイトや攻略情報サイトに削除を命じた。寫真は成都軍區(qū)の演習(xí)。
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中國の駆動之家によると、中國文化部がゲーム「バトルフィールド4」を國家安全に危害を與える文化侵略ゲームと認(rèn)定。ダウンロードサイトや攻略情報サイトに削除を命じた。
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この「バトルフィールド4」だが、サブタイトルは「チャイナライジング」(中國の臺頭)。「中國の過激派がクーデターを起こし、中國全土に戒厳令が…」というストーリーを読むと中國當(dāng)局がお怒りになるのもわからないではない。
公式トレーラーを見ると「敵のためにオモチャや靴、國旗まで作らされる屈辱を忍んできたが反撃の時やで?」という中國語ナレーション。ちなみに日本語字幕がむちゃくちゃで、「越王勾踐、臥薪嘗膽の末に呉國を滅ぼす」が、「『踴れない者に剣を與えるな』と孔子は言った」という誤訳を超えた「創(chuàng)訳」になっている。
中國市場で売れなくなったら困るのではないか…と心配してみたが、どうやらこのバトルフィールド4は中國市場では公式販売していないとのことで一安心。ファンが勝手に並行輸入品で遊んでいるという狀況で、中國文化部がちょっとやそっと禁止令を出したぐらいでは何も影響はなさそうだ。
中國は厳格なメディア規(guī)制を?qū)毪筏皮い毪趣悉い?、ゲーム、しかも正式には中國國內(nèi)で販売されていない代物にまで目くじらを立てるのは珍しい?!弗啸去毳榨)`ルド」シリーズの中國での人気の高さを証明しているとも言えるが、「たまたま目についてしまった問題」というのもありそうだ。
中國軍の機関紙?解放軍報は、「正義と真実で“ゲームの悪魔”を追い払え」という廚二病全開のタイトルの記事を掲載しているが、実はこれが「バトルフィールド4」批判である。駆動之家はこの記事が発端となって中國文化部の禁令に結(jié)びついてしまったのではないかと推測している。この記事は「私たちの身の回りの“兵者の大事件”」シリーズの一つで、おそらく軍人さんの投稿記事。ゲーム好きの軍人さんの投稿がたまたま採用されたことが「禁令」にまでつながった可能性があると思うと、なかなか興味深い。
ちなみに解放軍報にはこの手のネタが多く、昨夏には「パシフィック?リムは日米同盟を描いたプロパガンダ映畫だった、モンスターは中國の暗喩―中國軍機関紙」という楽しいネタも。まあパシフィック?リムは正規(guī)の検閲をくぐり抜けて上映が許された映畫作品であり、またバトルフィールド4のように表だって中國を批判している內(nèi)容もなかったので大事にはいたらなかった。
とはいえ、「えらい人がたまたま気づいてしまう」と大変なことが起こりかねないのが中國。バトルフィールド4の禁令は改めて、そうしたチャイナリスクを認(rèn)識する事件と言えそうだ。
◆筆者プロフィール:高口康太(たかぐち?こうた)
翻訳家、ライター。豊富な中國経験を活かし、海外の視點ではなく中國の論理を理解した上でその問題點を浮き上がらせることに定評がある。獨自の切り口で中國と新興國を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。
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