2020年7月10日午前0時(shí)過ぎ、歴代最長の在任期間を誇っていた韓國の樸元淳（パク?ウォンスン）ソウル市長が死亡した狀態(tài)で見つかった。自殺とみられている。

樸市長は2011年10月にソウル市長に初當(dāng)選した後、市民活動(dòng)家?人権弁護(hù)士の経歴を生かして「ソウル市政の枠組みを変えた」と評(píng)価された。2014年6月には再選し、この頃から大統(tǒng)領(lǐng)選候補(bǔ)として名を連ねるようになった。2015年の中東呼吸器癥候群（MERS）流行時(shí)には、電撃的に情報(bào)公開を斷行して決斷力を示し、それからしばらくは多くの世論調(diào)査で「次期大統(tǒng)領(lǐng)候補(bǔ)者支持率1位」になった。さらに2018年6月には3選を果たし、2022年6月30日までが任期だった。樸市長はよく、「朝鮮時(shí)代のソウル市長にあたる漢城判尹から考えても、私よりソウル市長を長く務(wù)めた人はいない」「最近の小學(xué)生は、樸元淳の職業(yè)をソウル市長だと思っている」などと冗談交じりに話していたという。

大統(tǒng)領(lǐng)選に臨むにあたり、3選に成功して長くソウル市長を務(wù)めたことは有利に働くとみられる一方で「新鮮さが失われむしろ不利になる」との評(píng)価もあった。そのため大統(tǒng)領(lǐng)候補(bǔ)としての支持率はなかなか上がらなかったが、樸市長は「支持率は気にしない」と話し、市長として若者?福祉?環(huán)境に関心を注ぎ、脆弱階層の保護(hù)に積極的に取り組んだ。また、前任者の李明博（イ?ミョンバク）氏の清渓川復(fù)元や呉世勲（オ?セフン）氏の光化門広場(chǎng)造成のような「目玉事業(yè)」がないとの指摘には「これが政治的に正しいかは分からないが、私は市民の生活の質(zhì)を高め、私の生活を変えることが政治だと思っている」と対抗してきたという。

樸市長の最後の政策は「ソウル版グリーンニューディール」で、「世界が混亂している中でも私たちが確固たるビジョンを持っていれば新しい産業(yè)化は必ず起こる」として新型コロナウイルス感染終息後を見據(jù)えた大々的なエコ政策計(jì)畫を今月8日に発表していた。しかし翌日の9日午前には公示されていた日程を全てキャンセルして行方不明となり、午後に娘から通報(bào)を受けた警察により死亡した狀態(tài)で発見された。樸市長は最近、元秘書からセクハラの容疑で告訴されていた。また、9日は公式日程の他に丁世均（チョン?セギュン）國務(wù)総理と晝食の約束があったが、「とてもつらい。申し訳ない」と言ってキャンセルしていたことも分かっている。

樸市長の訃報(bào)を受け、韓國の政界は大きな衝撃に包まれている。樸市長が所屬する與黨「共に民主黨」からは「あってはならない非常事態(tài)が発生した」「大統(tǒng)領(lǐng)選挙にも影響を及ぼす悪材料」などの反応が出ているという。（編集/堂本）