アニメの真似をして友達(dá)を火あぶりに、制作會(huì)社にも賠償命令―中國

Record China    2014年1月20日(月) 13時(shí)56分

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中國で子供がテレビアニメの真似をして友達(dá)に大怪我をさせアニメ會(huì)社が告訴された事件の一審判決が出たそうです。

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以前に記事「中國で今度は國産アニメが主なターゲットな『アニメ七つの大罪』という批判などが行われている模様」「中國の國民的アニメが暴力的で下品だと批判されまくって全面修正の流れに」でも紹介させていただきました「子供がテレビアニメの真似をして友達(dá)に大怪我をさせてしまった事件」ですが、先日この事件に関してアニメ會(huì)社が告訴された件の一審判決が出たそうです。

その他の寫真

これは中國においてここしばらくの間続いているアニメバッシングの発端となった事件でもあるのですが、簡単に説明すると「中國の大人気アニメ『喜羊羊と灰太狼』を真似して、8歳と5歳の男児が同じ村に住む9歳の男児を木に縛りつけて火をつけ、ひどい火傷を負(fù)わせた」というもので、報(bào)道によればアニメ制作會(huì)社の広東原創(chuàng)動(dòng)力文化伝播有限公司に対して原告の損失の15%に當(dāng)たる約3萬9000元(約67萬円)の賠償を命じる判決となったそうです。

ちなみに火をつけて焼いちゃった方の子供の保護(hù)者に対しては原告の損失の60%にあたる約15萬7000元(約270萬円)の賠償が命じられ、殘りの25%の損失は原告の保護(hù)者が自分で負(fù)擔(dān)、とされているそうです。

アニメ制作會(huì)社による損害賠償に関しては、制作側(cè)は音響映像製品管理?xiàng)l例の規(guī)定以外にも未成年者の権益保護(hù)に関する法律の制約を受けるので、行政許可があっても制作側(cè)の責(zé)任がないわけではない、「危ない」「マネしちゃダメだよ」といった注意の義務(wù)がある…といった辺りが理由となっているようです。

このニュースに関しては中國オタクの間でも話題になっていますので、中國のネットで見かけたその辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

■中國人オタクの議論

子供が喜羊羊の真似して友達(dá)焼いちゃった事件の判決、アニメ會(huì)社にも責(zé)任アリだと???これは明らかに家庭教育の問題だろう。なんで保護(hù)者の責(zé)任を追及しないでアニメ會(huì)社に賠償金を要求するんだ?

中國式の教育はどこに向かっているんだろうなー

15%の責(zé)任だし、要求された賠償金の多くは前期醫(yī)療関係だから金額は少ない、しかし責(zé)任がアニメ會(huì)社まで行ってしまうのか…

なんでバカなガキがやらかしたせいでアニメ會(huì)社にまでダメージがいくんだよ。

これはもう、武俠モノの作品とかも、真似したらアウトになるよね!料理アニメに関してもマネしちゃダメだという注意義務(wù)が発生するな??!

喜羊羊のキャラは羊…つまり羊を焼いたらアウト…もう羊肉串も焼けないな!

(訳注:羊を串にさして香辛料をまぶして焼く「羊肉串」は中國では非常にポピュラーな食べ物です)

なんで自分の教育が悪いのに、別の所に責(zé)任転嫁するんだよ…喜羊羊なんか見るヤツは頭が足りないとかいう話、ネタじゃなくてマジだったのかよ。

中國の子供はアニメを見るのに向いていないということが明らかになってしまったな!

子が子なら親も親だ。別の所に原因を求める。

子供の教育以前に保護(hù)者の教育が必要だ。何が危険だとか、何をやっちゃダメとか、何をやったら大事になるかとか、それを教えるのが保護(hù)者だろ。今世紀(jì)になってから、どんどん親がダメになっているように思う。

でも、アニメ制作會(huì)社も安易な表現(xiàn)に走り過ぎていたのは確かだろう。彼らは自分達(dá)のターゲットにしている市場(chǎng)が幼年層メインだというのに、それを見る子供、そしてその親が作品をどう見るかを考慮していなかった。子供は何かと真似をするし、親は子供を溺愛するものだということを忘れていた結(jié)果がこの判決だ。

日本のアニメを見ているとバイオレンス関係もうまく表現(xiàn)されているというか…なんか真似し難いタイプのものになっているんだよね。ウチの國はその辺ができていない。簡単に真似してしまえるものになっているし、子供がそういったものに対して段々と慣れていってしまい、今回のような事件になっちゃったんじゃないかと。

「バクマン。」に似たようなエピソードあったよね。ウチの國ではこういう結(jié)果になるわけか。もう、なんだか叫びたくなってくる。

見える…もうすぐ新たな法律が作られるのが…國産アニメが衰えていくのが…

他の國の子供向けのアニメとか見てみると、こういったことが起こるリスクをきちんと意識(shí)して作られているのが分かる。真似をしないようにという言葉が出たり、子供が簡単に真似できるようなアイテムを使ったりしないとか。中國のアニメは「教育」だとかそういうのを考える以前のレベルなんじゃないだろうか?まず業(yè)界內(nèi)のルールを整えて意識(shí)を改革しないとダメなんじゃないかね。

やはりレーティングが必要だよ。海外では子供が真似をする可能性がある作品にはParental Guidanceが出ている。そういうのを?qū)毪筏胜い取⑷皮昆幛摔胜搿?/p>

保護(hù)者の問題もあるし、ウチの國にレーティングがないという問題もあるよね。とりあえず保護(hù)者の方はどうにもならんから、比較的簡単だと思われるレーティングの方から何とかしよう。

レーティングを?qū)毪工肭挨恕ⅴ飑`ティングに関する認(rèn)識(shí)を整理しないとダメだろう。誤解っぽい所もあるし、こっちもそう簡単じゃないぞ。例えば日本の「テレビで放映されている」アニメに関してはレーティングが存在しないのに、ウチの國ではなぜか日本はアニメ「全て」にレーティングがあるような誤報(bào)が流れている。まずはアニメ業(yè)界全體で一度整理しないとダメだと思うんだが…

レーティングができるなんて考えるだけ無駄。レーティング制度を施行したら工ログロバイオレンスな作品の合法性を國が認(rèn)めることになるんだから。

「國外のアニメが描かないようにしているもの」を研究するのも良いんじゃないかな。國外のレーティングが形成される背景にはそういった事例の蓄積があるだろうし、ある種のいいとこ取りもできるんじゃないかと。

レーティングを?qū)毪工毪趣筏郡椁い恧螭胜猡韦讼颏悉盲?、認(rèn)めなくてはいけなくなる。どの部門もそんな厄介なことをしたくないだろう。どれだけ叩かれたり足を引っ張られるか。

ウチの國でレーティングを?qū)毪工毪趣筏皮狻ⅳ嗓长浃毪韦趣いΔ韦蓼簡栴}だよね。それに外國のレーティングって、政府が決めてコントロールするものではない。確かに政府機(jī)関の影響もあるだろうけど、政府機(jī)関じゃない業(yè)界団體によるものが多い。まずはそこから考えなければならないし、レーティング導(dǎo)入を単純に叫ぶのはどうかと思う。

私が子供の頃は日本のテレビアニメがいろいろと放映されていたし、真似して遊ぶことも多かったんだけど、こういうことはやらなかったな…

「トムとジェリー」とか、現(xiàn)在のウチの國では放映できないだろうね。

「トムとジェリー」はアメリカのテレビの暴力規(guī)制の影響で新しい方の作品はかなり作風(fēng)が変わっているよ。昔ウチの國に入っていたのは規(guī)制が入る前のものだったはず。新しい方ならたぶんウチの國でも大丈夫だろう。しかし、ウチの國のアニメ業(yè)界にアメリカのような規(guī)制と対応ができるのだろうか…

昔はネットもなかったからこの事件のようなことが起こっても炎上しなかったろうし、テレビのニュースが取り上げる事件の傾向も違っただろうから、今回のような事にはならなかったんじゃないかな。この事件は現(xiàn)在特有の難しさもあるように思う。

何はともあれ、前例が出來てしまったわけだし、アニメ制作會(huì)社は戦々恐々だろうな。ウチの國の國産アニメにどういった影響が出るのかいろいろと不安だ。

とまぁ、こんな感じで。

■レーティング制度を?qū)毪工伽?!試行錯(cuò)誤の中國アニメ業(yè)界

この件に関しては影響も大きかったですし、「アニメ會(huì)社じゃなくて親の責(zé)任じゃないか」と憤りを覚える中國オタクの人も少なくないようです。またこの手のアニメの悪影響といった話題に関しては、ほぼ必ず「中國もレーティング制度を?qū)毪工毪伽工趣いσ庖姢蛞姢堡蓼工汀?/p>

ただ中國のアニメに関しては國の支援政策の影響が非常に大きいことや、作品放映の際にも様々な審査が必要なこともあってか、政府関係など上の方ばかり見て、視聴者となる子供の方をきちんと向いていないような所も確かにあります。

この事件自體は痛ましいことですが、これをきっかけにして上の方の評(píng)価やら何やらだけでなく視聴者の方も向いた作品が増えていったりすれば…などとも考えてしまいます。

それにしても上の発言にもありますが、日本の子供向けの作品はこういった作品の子供への影響と事故に関してはなんだかんだでノウハウを蓄積しながら今に至っているかと思いますが、中國におけるこの分野は近年急速に拡大したこともあり、制作側(cè)のノウハウだけでなく、社會(huì)的な認(rèn)識(shí)も形成されていない所があります。そんな訳で、ある意味かなりめんどくさい狀況になっているようにも思えますね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報(bào)提供お待ちしております。

◆筆者プロフィール:百元籠羊(ひゃくげんかごひつじ)

90年代から中國現(xiàn)地校に通い、當(dāng)時(shí)中國人の対日感情がどんどん悪化していく中で予想もしなかった「日本のアニメや漫畫、オタク文化が好き」な中國人達(dá)と遭遇。以後、オタクな中國人との交流が続いている。中國における日本のオタクコンテンツやいつの間にか広まっちゃった日本のオタク文化に対する反応、オタク分野の交流等についての情報(bào)を発信するブログを運(yùn)営中。

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