実物大フリーダムガンダムの上海進(jìn)出を祝って、中國國內(nèi)の遊園地の偽ガンダムを振り返ってみたい。

【その他の寫真】

2021年に上海市へ実物大フリーダムガンダムが進(jìn)出とのことで、版権的に問題がないのは言うまでもないだろう。筆者は中國各地で様々な形態(tài)の偽ガンダムと遭遇してきたので、さすがに隔世の感がある。そこで今回は最初にお臺場の実物大ユニコーンガンダムの寫真（1枚目）を見てもらってから、中國國內(nèi)の遊園地の偽ガンダムと比較しながらご覧いただきたい。

2枚目の寫真は山東省青島市の中山公園の遊園地エリアで撮影したものだが、かろうじてガンダムのフォルムは留めているものの、小學(xué)校1年生くらいの塗り絵レベルに見えるところが非常に微笑ましい。

3枚目は同じく青島市の青島寶龍楽園（ほぼ廃墟モール）の地下にあった開心楽園という屋內(nèi)遊園地で発見したガンダム型遊具。コインを投入すると稼働するようだが、2019年の時點(diǎn)で開心楽園そのものが営業(yè)していなかった。

4枚目は雲(yún)南省昆明市の西華園で撮影。3枚目の寫真と同様、クロスチョップをしそうなガンダムの形狀だが、他の遊具と連結(jié)されて頭上には回転燈が設(shè)置されていまいち理解できないコンセプトになっている。類似品は吉林省敦化市の北山公園でも目撃している。

5枚目は雲(yún)南省昆明市の寶海公園で目撃した回転遊具に設(shè)置された偽ガンダム遊具だ。製造したメーカーは中國各地でガンダム遊具を手広く販売している模様だ。

やはり中國の偽ガンダムで読者にも衝撃的だったのは、四川省成都市の國色天郷楽園のものだろう。お臺場の実物大ガンダムに觸発されたのか、2010年12月に園內(nèi)に作られた偽ガンダムは本物そっくりの外観だったが、黃色いボディカラーだった。予想通りの展開で版権を管理する創(chuàng)通の中國サイドに訴えられて年內(nèi)に撤去されたものの、翌年にはガンダムにザク（ジオン軍を代表するモビルスーツ）のスパイクといった要素を取り入れた兇悪なスタイルになって復(fù)活。ネットでも偽造戦士ガンダム、チャイニングガンダムといった凄まじい呼稱をされ、話題を提供していた。筆者訪問時の2012年には跡形もなくなり、6枚目の寫真のような野外ステージのみとなっていて非常に殘念だった。

7枚目は遼寧省瀋陽市の瀋陽森林動物園で撮影。本物にかなり近い形狀なのだが、塗料の退色が気になる。一番の問題は肩関節(jié)がガタガタで両手が紛失しており、ガンダムの兵裝はほぼ使えない狀態(tài)だ。メンテナンスはしっかりしていただきたい。

8枚目は上海市の錦江楽園で目撃した青いガンダムだ。筆者は2014年と2016年に撮影したが、大きな劣化は見られず、堅牢な構(gòu)造になっていた點(diǎn)は評価すべきだろう。それにしても両手の電波塔の如き武器？についてはまったく理解できない。どうしてこのようなデザインにしたのだろうか？

なお、『機(jī)動戦士ガンダム』といえば、ハリウッド映畫の『パシフィック?リム：アップライジング』や『レディ?プレイヤー1』にも登場している。中國の雑誌『知日』の26號は機(jī)甲特集になっており、歴代ガンダムシリーズやガンプラも紹介されていることから、意外と世界的に有名なコンテンツだと思われる。

■筆者プロフィール：関上武司

1977年の愛知県生まれ。愛知大學(xué)経営學(xué)部卒。中國で留學(xué)や駐在員としての勤務(wù)経験あり。日本や中國のB級スポットを紹介するブログ?軟體レポートの管理人。中國遊園地の取材で中國の全省、全自治區(qū)、全直轄市へ訪問。會社員の傍ら、「中國遊園地大図鑑」シリーズを執(zhí)筆し、メールマガジンのロードサイダーズ?ウィークリーにて「ROADSIDE CHINA 中國珍奇遊園地紀(jì)行」を連載中。このほかイベントも開催している。

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