2020年7月19日、江蘇都市網(wǎng)は、高齢の母娘がエレベーターに4日間閉じ込められたが、互いの尿を飲んで生き延びることができたと伝えた。

記事によると、陝西省西安市でこのほど、82歳の母親と64歳の娘が4階建ての自宅のエレベーターに閉じ込められ、4日後にようやく救出され病院へ運(yùn)ばれた。ほかの家族は出張で外出しており、自宅でこの母娘はエレベーターに乗って2階へ行き風(fēng)呂に入ろうとした際に閉じ込められてしまったという。當(dāng)時(shí)2人は攜帯電話を持っていなかった。

西安高新病院の醫(yī)師の説明によると、「母親が娘を踏み臺(tái)にしてエレベーターの天井にある電燈を壊し、そこから針金を取り出してエレベーターのドアを少しこじ開けて、交代でそこから呼吸できるようにした」という。

醫(yī)師はさらに「恐怖と飢えとのどの渇きの中、2人は生き延びるために水と食料が必要だと思い、話し合った結(jié)果、母親の尿を娘が手で受け取って飲み、娘の尿を母親が手で受け取って飲むことにした。こうすることで4日間持ちこたえた」と説明した。

この4日間、母娘は生き延びるためにエレベーターのドアを少しでも開けられるよう努力を続けたという。その結(jié)果、娘がドアの隙間から出ることに成功し、家族や管理會(huì)社、消防に連絡(luò)をして母親を救出することができた。

母親が病院へ運(yùn)ばれてきた際には「極度の衰弱、脫水、眼球陥沒(méi)、舌が痩せて薄くなる、唇の乾燥と亀裂」が見(jiàn)られたという。醫(yī)師は「尿の主な成分が水分であることは誰(shuí)でも知っている。毒素もあるとはいえ、一時(shí)的な生命維持に使用でき、この水分は非常に貴重だ。もしこの種の水分を摂取していなければ、この2人はこんなにも長(zhǎng)く生きていられなかっただろう」と述べている。

醫(yī)師の説明によると、母親は兵役の経験があり戦場(chǎng)に赴いた経験があるという。母娘はすでに回復(fù)して2人とも退院したという。（翻訳?編集/山中）