小島康譽(yù) 2020年7月25日(土) 16時0分
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2000年7月、新疆ウイグル自治區(qū)人民政府外事弁公室の劉宇生副主任と劉暁慶処長の案內(nèi)で新疆ウイグル自治區(qū)檔案局を訪ねた。寫真は新疆檔案局の許新江局長と研究、筆者右が劉宇生副主任。
筆者は新疆文化庁と1988年開始した日中共同ニヤ遺跡學(xué)術(shù)調(diào)査で、「一帯一路」の歴史交流を示す國寶文物「五星出東方利中國」錦を発見するなど、西域36國のひとつ「精絶國」の全容を明らかにし、報告書やシンポジウムで発表してきた。その過程で、ニヤ遺跡を発掘し大量の文物を持ち去る一方で、豊富な成果をあげた探検家スタインの生きざまに興味を抱いた。日本でのスタイン資料は限られるが、新疆には貴重な資料が殘っているであろうと考えた。
2000年7月、新疆ウイグル自治區(qū)人民政府外事弁公室の劉宇生副主任と劉暁慶処長の案內(nèi)で新疆ウイグル自治區(qū)檔案局を訪ねた。許新江局長(現(xiàn)新疆日報社書記)や呉志強(qiáng)副局長(現(xiàn)局長)?童鹿処長(現(xiàn)副局長)らの熱烈な歓迎を受け、檔案館を參観した。40萬巻以上の貴重な檔案が保存されていた。新疆の近現(xiàn)代変遷?民族団結(jié)?開発?建設(shè)?國境防衛(wèi)などの歴史をそのまま記録している新疆研究の一級史料である。
筆者が「スタインのことを少し研究している。協(xié)力してほしい」と求めると、許局長「貴方の新疆での多大な貢獻(xiàn)は承知しているので、協(xié)力する。今、新疆へきた外國人探検家の史料を出版しようと計畫中」と。整理中の史料を見せてくれた。スタインのみならず大谷光瑞?橘瑞超?ルコック?ヘディン?ペリオ?マンネルヘイムらも含まれていた。
即座に「素晴らしい計畫だ。世界の新疆研究者が大喜びする畫期的な出版になるだろう。日中共同ニヤ遺跡調(diào)査の一環(huán)として資金面で協(xié)力したい」と表明。その後、數(shù)回の打合せをへて許局長と調(diào)印した。許局長の檔案史料出版を外國と合作する開放的姿勢に感動した。
檔案館の盡力で2001年6月、『近代外國探検家新疆考古檔案史料』を共同出版した。1893年から1931年までの史料467件が収録され、多數(shù)の史料寫真も含む貴重書である。史料名は日本語?英語でも記している。
その後に『中瑞西北科學(xué)考察檔案史料』?『スタイン第四次新疆探検檔案史料』?『清代新疆建置檔案史料』も共同出版した。この3冊にはCD-Rも採用した。新疆檔案館の努力で新疆以外の檔案館収蔵史料を含くむことも出來た。これらは「一帯一路」を歴史的に実証する史料として高く評価されている。檔案館での調(diào)査研究には一定の制限がある中での公開であり、世界の研究者の新疆研究に役立っている。日本にも輸入され販売されている。
■筆者プロフィール:小島康譽(yù)
浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機(jī)構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。 ブログ「國獻(xiàn)男子ほんわか日記」 <新疆は良いところ>小島康譽(yù) 挨拶―<新疆是個好地方> 書籍はこちら(amazon) 小島康譽(yù)氏コラム
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