2020年7月24日、環(huán)球時(shí)報(bào)は、米中両國(guó)による領(lǐng)事館の「閉鎖合戦」が両國(guó)に與えるダメージの大きさについて考察する記事を掲載した。

記事は、中國(guó)政府が24日、四川省成都市の米國(guó)総領(lǐng)事館の閉鎖を宣言したと紹介。米國(guó)が先日ヒューストンの中國(guó)総領(lǐng)事館の閉鎖を命じたことへの対抗措置であるとした。

その上で、両総領(lǐng)事館の管轄地域やその特徴について解説している。ヒューストンの中國(guó)総領(lǐng)事館は1979年に設(shè)立された米國(guó)初の中國(guó)総領(lǐng)事館で、米南東地域の8州などを管轄しているのに対し、成都の米総領(lǐng)事館は85年設(shè)立で重慶市や四川省、チベット自治區(qū)など中國(guó)南西部を管轄していると紹介した。

そして、両者の管轄地が持つ共通點(diǎn)として「ハイテク企業(yè)が多く存在すること」を指摘。ヒューストン付近には航空宇宙、醫(yī)薬関連の企業(yè)や教育研究機(jī)関が多く、米航空宇宙局のミッションコントロールセンターもヒューストンにあるとした。一方で、四川省には多くの軍需企業(yè)が入居しており、核兵器の研究製造機(jī)関である中國(guó)工程物理研究院や西昌衛(wèi)星発射センターなどがあると伝えた。さらに、ヒューストンのあるテキサス州も四川省も、相手國(guó)の民間企業(yè)が多く存在するという特徴も持っていると説明している。

外交學(xué)院國(guó)際研究所の李海東（リー?ハイドン）教授は、ヒューストンの中國(guó)総領(lǐng)事館について「主な業(yè)務(wù)の対象はテキサス州へ移住した大量の中國(guó)人で、その他の業(yè)務(wù)についてはニューヨークやサンフランシスコの総領(lǐng)事館に比べればはるかに少ない。そして、新型コロナの影響が収まっていない中で、ビザ発給などの領(lǐng)事業(yè)務(wù)の需要は以前よりも明らかに低下している」と語り、その閉鎖による影響は現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では限定的なものとなる見方を示した。

一方で、匿名の米中関係専門家は環(huán)球時(shí)報(bào)に対し「近年、米國(guó)は長(zhǎng)期的に成都の総領(lǐng)事館を利用してチベット內(nèi)部の事柄に干渉し、地域の安定に悪影響を及ぼしてきた」とコメントし、閉鎖がチベットの情勢(shì)安定に比較的大きな意味を持つとの認(rèn)識(shí)を示したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）