親日家として知られ、先月30日に97歳で死去した李登輝?臺(tái)灣元総統(tǒng)の葬儀をめぐり、仏RFIの中國語版サイトは5日、「なぜ日本政府は森喜朗氏を參列させようとしているのか」と題する記事を掲載した。

記事はまず、李氏の死去に日本の政界は次々と哀悼の意を表したと伝え、菅義偉官房長(zhǎng)官が先月31日の記者會(huì)見で「今日の臺(tái)灣の民主主義、緊密な日臺(tái)関係の礎(chǔ)を築かれた元総統(tǒng)は多くの日本國民に深い印象を與えたと思っている」と述べたことを紹介。その上で、「葬儀への政府関係者の派遣は予定していない」との発言があったことに言及し、「中國大陸との関係への配慮だ。大陸は李氏を『獨(dú)立分子』とみている」と述べるとともに、森喜朗元首相が參列する案が浮上していることを説明した。記事は「日臺(tái)間に國交がないため、日本政府は考慮した」としている。

記事は森氏の名が挙がった理由として、同氏と臺(tái)灣、特に李氏、陳水扁氏らとの関係の深さを指摘。李氏については、「在任中、1994年9月に広島で開かれたアジア競(jìng)技大會(huì)、95年の大阪でのアジア太平洋経済協(xié)力會(huì)議（APEC）、97年の母校?京都大學(xué)の創(chuàng)立100周年記念式典への出席を希望。2000年の退任後も日本訪問を申請(qǐng)したが、中國と日本政府內(nèi)部の反対などにより実現(xiàn)に至らなかった」と述べ、01年に病気治療を理由に訪日を求めた際も強(qiáng)烈な反対に遭ったが、それがかなった背景には當(dāng)時(shí)首相だった森氏の支えがあったことを説明した。また、06年11月に臺(tái)灣を訪れた森氏に當(dāng)時(shí)総統(tǒng)だった陳氏が「特種大綬景星勲章」を授與したことなどにも言及した。（翻訳?編集/野谷）