航空自衛(wèi)隊(duì)が中國からの絶え間ない圧力に直面している、と米CNNが報(bào)じた。2019年度のスクランブル（緊急発進(jìn)）の回?cái)?shù)は、北大西洋條約機(jī)構(gòu)（NATO）加盟國の2倍強(qiáng)。CNNは「自衛(wèi)隊(duì)を緊張狀態(tài)に置き、受け身に回らせ、機(jī)材や乗員が疲弊するのを狙っているのでは」との専門家の見方を紹介した。

防衛(wèi)省によると、19年4月から20年3月までのスクランブル回?cái)?shù)は947回。過去3番目の回?cái)?shù)となった。947回のうち、中國機(jī)に対する発進(jìn)は前年度より37回増加した675回で、全體の約71％を占める。緊急発進(jìn)で初めてH-6爆撃機(jī)などによる沖縄本島―宮古島間の通過飛行、Y-9早期警戒機(jī)の初視認(rèn)などもあった。ロシア機(jī)は前年度から75回減少の268回で、全體の約28％だった。

一方、CNNによると、NATO加盟27カ國の空軍戦闘機(jī)は19年（暦年）の1年間に約430回出動し、國籍不明の航空機(jī)に対するインターセプトや目視を行った。これらの航空機(jī)はNATOの空域に侵入したり、接近したりしていた。

北米航空宇宙防衛(wèi)司令部（NORAD）の広報(bào)擔(dān)當(dāng)によれば、NORADの指揮下にある米國とカナダの戦闘機(jī)がロシアの戦闘機(jī)をインターセプトした回?cái)?shù)は07年以降で平均して7回にとどまる。スクランブルが一度もなかった年もあったという。 しかし、日本にはそのような小休止はなく、NORADと同じく07年から振り返ってみても最もスクランブルの回?cái)?shù)が少なかったのは09 年だが、それでも200回以上発進(jìn)していた。

CNNのインタビューに応じた沖縄県那覇基地の空自第204飛行隊(duì)に所屬する現(xiàn)役パイロット（40）は「領(lǐng)空侵犯に対するスクランブルの數(shù)は過去10年で急速に増加した。特に南西の空域では」と指摘?！赋￥司o張感をもって地上で待機(jī)しており、空に上がっても同様で、常にモチベーションを高く維持している」と強(qiáng)調(diào)し、「なぜなら、一度上空に上がったら、何が待ち受けているかわからないからだ。（中國機(jī)が）去っていくのを目にするかもしれないし、あるいは、対決することになるかもしれない」と語った。

中國機(jī)が日本の領(lǐng)空を侵犯することはないが、防空識別圏（ADIZ）にはしばしば進(jìn)入する。オーストラリア空軍の元パイロットで専門家のピーター?レイトン氏は、中國が日本の空域に與えているプレッシャーはより大きな計(jì)畫の一部だとの見方を示した。同氏は中國の意図について「常に自衛(wèi)隊(duì)を緊張狀態(tài)に置き、受け身に回らせ、機(jī)材や乗員が疲弊するのを狙っているのではないか。紛爭の渦中にある島（沖縄県尖閣諸島＝中國名?魚釣島）を誰が所有しているのかについて、プレッシャーをかけ続けたいのだろう」と述べた。（編集/日向）