中國では約2カ月も大雨が続いたことで長江の流量が増大した。日本などでは、長江中流の湖北省宜昌市に設(shè)置された世界最大級のダムである三峽ダムについて「危険な狀態(tài)ではないか」と懸念する聲も出ている。中國中央広播電視総臺（CMG/チャイナ?メディア?グループ）はこのほど、取材スタッフを現(xiàn)地に派遣しての、三峽ダムとその周辺の現(xiàn)狀を紹介する動畫配信を始めた。

リポーターを務(wù)めるのは、これまでも日本人向けに中國事情を紹介する動畫にしばしば登場した「Aちゃん」（寫真中央の女性）だ。2020年7月30日付で配信した動畫では、Aちゃんが三峽ダム排出口の正面から狀況を紹介した。

Aちゃんによると、三峽ダムでこのような放水が行われるのは8年ぶり。今年の豪雨は降水量も降水範(fàn)囲も広く、豪雨は三峽ダムの上流側(cè)でも下流側(cè)でも発生していると説明。日本では「三峽ダムの放水が下流域の洪水を発生させた」または「被害を深刻にした」などの主張があるが、Aちゃんは「三峽ダムは上流から下流に向かう水量を30％から40％カットしている」と説明し、三峽ダムは下流側(cè)の洪水被害を緩和する機(jī)能を果たしていると説明した。

同動畫がツイッターを通じて発表されると、日本人であるとみられるユーザーから「現(xiàn)在ダムは、無事機(jī)能してるのは、わかった！」「想像していたよりもダムが頑丈そうですね」と、三峽ダムについてのAちゃんのリポートについて、納得したことを示すコメントが寄せられた。

CMGはAちゃんが三峽ダムの天端（最上部）を歩く様子を紹介する動畫も配信。Aちゃんは、三峽ダムの様子を自分自身で確認(rèn)したかったと説明。日本人ユーザーからは心配する聲も寄せられたとして、「（三峽ダムは）今のところ、曲がってもいないし崩壊もしていません。みなさん、ご安心ください」とリポートした。

なお、CMGの取材スタッフは現(xiàn)地での活動を続け、三峽ダムの現(xiàn)狀についての専門家によるより詳しい説明や、ダム周辺地域での生活の様子、ダムの環(huán)境に対する影響などを紹介していく予定だ。（如月隼人）

三峽ダム排水口の真正面に來た!CGではありません!#三峽ダム pic.twitter.com/ueDwxGZiMW

— Aちゃん (@ooeieiwyy) July 30, 2020