2020年8月13日、仏國際放送局RFIの中國語版サイトは、中國のネット上で新型コロナウイルスの偽ワクチンが発売されていると報(bào)じた。

記事は、中國のSNS上で近ごろ新型コロナワクチンなるものが発売されており、包裝には著名な製薬會(huì)社の名前が入り、偽造防止用のバーコードも印刷されているなど本物と思い込んでしまいそうな見た目だと紹介した。

パッケージには「克爾來福新型コロナウイルスワクチン」という商品名が記載されるとともに、下部の認(rèn)可番號(hào)は「決定待ち」と印字されており、バーコードをスキャンすると北京科興中維生物技術(shù)有限公司という企業(yè)名が出現(xiàn)したという。だが、同公司の関係者は「現(xiàn)在ワクチンはブラジル、バングラデシュなどの國で第3相臨床研究を?qū)g施している狀況で、発売には至っていない」と説明した。

さらに、SNS上では製造企業(yè)が武漢生物製品研究所とされる別の偽ワクチンも発売されており、同研究所の責(zé)任者は「ワクチンは第3相臨床試験段階に入り、量産體制も整えているが、まだ発売していないし、価格も発表していない」とコメントしたという。

復(fù)旦大學(xué)付屬華山醫(yī)院感染科主任の張文宏（ジャン?ウエンホン）氏は「現(xiàn)在の中國國內(nèi)の感染予防體制や能力を鑑みれば、ワクチンがなくとも國內(nèi)の安定的な発展を保障できる」とし、ワクチン入手を焦ってトラブルに巻き込まれないよう市民に呼び掛けた。（翻訳?編集/川尻）