2020年8月15日は、日本の無條件降伏から75周年になります。アジアの人々にとって、「8?15」は永遠(yuǎn)に忘れられない歴史の記憶です。日本がしかけた侵略戦爭はアジア諸國の人々に多大な苦難をもたらし、中國という一國にだけでも死傷者3500萬人、経済損失6000億ドルの被害を與えました。

しかし、「戦後75年」の到來に伴い、かつての侵略戦爭を経験した世代は日本でわずかな人數(shù)となり、侵略の歴史に関する社會(huì)的な「共通の記憶」が色あせ、日本社會(huì)では戦爭への反省が風(fēng)化されつつあります。

毎年の8月6日と9日に、広島と長崎では原爆を記念する式典が行われます。今年は新型コロナウイルス感染癥の影響で、出席者は極わずかな人に限られていました。安倍晉三首相は慣例に従って、両方の式典に出席し談話を発表したものの、日本が被爆された原因とその歴史的背景について一言も言及していませんでした。

また、日本の多くの自治體では、今年は4年に一度の中學(xué)校の歴史教科書を選定する節(jié)目な年です。右派団體「日本會(huì)議」は恒例として、育鵬社出版の歴史教科書を採用するよう政治ルートを通じて各地の教育委員會(huì)に圧力をかけています。

日本文部科學(xué)省の統(tǒng)計(jì)では、2020年度、育鵬社の歴史教科書が全國で採用された割合が6.4％に達(dá)しました。アジア諸國への侵略責(zé)任を曖昧にしているこの右翼の歴史教科書が青少年の歴史認(rèn)識に悪影響を與えるに違いありません。そのため、このほど、名古屋、橫浜、京都府、大阪府など多くの都市で、育鵬社の歴史教科書をボイコットする市民の抗議活動(dòng)が行われました。

また、ここ數(shù)年の慣例では、安倍首相は8月15日に靖國神社に玉串料を奉納しています。これについて、日本の「村山談話を継承し発展させる會(huì)」の藤田高景理事長は、「參拝にしても奉納にしても、A級戦犯を祭ることになり、侵略戦爭を美化する『靖國史観』への支持となり、戦後日本の平和秩序をひどく破壊する」という見方を示しています。

近年、日本の海上自衛(wèi)隊(duì)が絶えず裝備を強(qiáng)化し、2019年版「防衛(wèi)白書」は日本周辺の安全保障環(huán)境の緊迫化を煽り立て、自衛(wèi)隊(duì)に宇宙、サイバーセキュリティ、電磁波などの分野における軍事技術(shù)能力の強(qiáng)化を求めています。そして今年5月、日本初の宇宙作戦隊(duì)が府中基地（東京）を拠點(diǎn)に発足しました。

安倍首相が今もなお、平和憲法の改正という「悲願(yuàn)達(dá)成」に精を出し、「戦後レジームからの脫卻」を図ろうとしています。これについて、琉球大學(xué)の高嶋伸欣名譽(yù)教授は「近年、排他主義や、経済と軍事上の大國化の風(fēng)潮が日本で臺頭しつつあり、アジア隣國の日本への警戒心が長く続くだろう」と懸念を示しました。（提供/CRI）