中國では新型コロナウイルスの影響で長(zhǎng)期閉鎖されていた映畫館が先月末から次々に再開され、「ハリー?ポッター」が再び人気に。今後のラインナップとして、日本映畫「菊次郎の夏」も注目の一作となっている。

館內(nèi)消毒や稼働席數(shù)を減らすなど、徹底した感染防止対策を行いつつ再開されている中國各地の映畫館。現(xiàn)在は過去作品を中心に上映されている。その中で、興行収入トップとなっているのが、「ハリー?ポッター」シリーズ第1作の「ハリー?ポッターと賢者の石」。中國では2002年に公開されたが、當(dāng)時(shí)の興行収入は5600萬元（約8億6000萬円）だったものの、15日には早くも1億元（約15億円）を突破している。

今後のラインナップで最も注目される國産映畫は、グアン?フー（管虎）監(jiān)督の「八佰」。1937年の第2次上海事変で最後の戦闘となった「四行倉庫の戦い」を描く作品だが、昨年6月の第22回上海國際映畫祭で急きょ上映中止になり、さらに同7月の劇場(chǎng)公開も中止され、その後の動(dòng)向が関心を集めていた。今月14日、北京など全國5都市でプレミア上映を行い、この日だけで興行収入は1500萬元（約2億3000萬円）を突破。今月21日からの公開が期待されている。

さらにもう一作、特に期待を集めるのが北野武監(jiān)督による99年の映畫「菊次郎の夏」。21年前の映畫だが、中國ではこれが初公開となる。同作はもともと中國で人気が高く、映畫情報(bào)サイト大手の豆瓣（douban）では約38萬人のユーザーがレビューに參加し、8.8點(diǎn)の高評(píng)価を得ているほか、同サイトの「好きな映畫」ランキングでも長(zhǎng)年にわたり、常に200位以內(nèi)をキープしている。

メガホンを執(zhí)った北野武監(jiān)督の人気と知名度だけでなく、音楽を擔(dān)當(dāng)した久石譲氏も中國では幅広い年代で非常に人気が高い。來月の公開を前に豆瓣サイトにも、「絶対にスクリーンで見たい」「この夏に一番期待できる映畫」といった聲が寄せられている。（Mathilda）