2020年8月24日、韓國?オーマイニュースの記者がソウル江南にある整形外科クリニックの実情を伝え、韓國のネット上で注目を集めている。

韓國では最近、韓國政府の醫(yī)療政策に反対するための専攻醫(yī)協(xié)議會や大韓醫(yī)師協(xié)會によるストライキが行われている。政策の內(nèi)容は醫(yī)大生の定員拡大や公共醫(yī)科大學(xué)の設(shè)立などだが、これについて記者は「韓國は醫(yī)者を育てられる力量のある國であり、醫(yī)療現(xiàn)場には醫(yī)者が不足しているにもかかわらず醫(yī)師増員に反対する理由は何か。少なくとも醫(yī)者不足のために別の人が代わりに醫(yī)者の業(yè)務(wù)を行う“幽霊手術(shù)”がなくなるのではないか」と指摘し、江南にある整形外科クリニックの実情を伝えている。

記者の実の弟であるデヒさんは約4年前、美容整形手術(shù)を受けた後に死亡した。手術(shù)室の監(jiān)視カメラなどを確認したところ、顔面輪郭形成術(shù)を受けたテヒさんは手術(shù)中に通常の約17倍に達する出血量があった。通常は30～40分程度で終わる術(shù)後の止血、洗浄、縫合には2時間かかった。通常は10分程度で済む麻酔覚醒にも2時間を要したという。そんな「明らかに危険な狀態(tài)」が続く中、退勤時間になると醫(yī)者は次々に退勤し、その後はテヒさんを含む4人の患者を醫(yī)師免許のない2人の看護助手が擔(dān)當(dāng)していた。

同クリニックの広告には「14年間無事故、全ての手術(shù)を最初から最後まで院長が責(zé)任を持ちます」と書かれていたという。

クリニックには非常時用の血液すら用意されておらず、輸血もされなかった。さらに、手術(shù)室に入ってきた清掃スタッフがテヒさんを眺める様子、看護助手が化粧を直してスマートフォンを操作する姿まで映っていた。手術(shù)記録を見ると、このときテヒさんの血圧は80以下にまで下がっていたという。

また、術(shù)後に麻酔から覚めないテヒさんが回復(fù)室に移されるまでの間、麻酔科醫(yī)は10回にわたり手術(shù)室から出ていった。その間に別の患者が麻酔から覚め、回復(fù)室へ移動する姿も映っていた。記者は「分業(yè)化された工場式の同時手術(shù)が行われていたとみられる」と指摘している。捜査では、同じ時間に手術(shù)を受けた患者が他にも數(shù)人いることが分かったという。

最後に記者は「醫(yī)者たちによるストライキを見ると、韓國社會の大多數(shù)の醫(yī)者が患者より金、命より利益を追い求めているようだ」とし、「幽霊手術(shù)も工場式の同時手術(shù)も本質(zhì)的には同じ問題で、資本が醫(yī)療を蠶食しているために、患者が人ではなく金に見えてしまう。これは患者を傷つけ醫(yī)者を狂わせ、私や私の家族が経験した苦しみが繰り返されてしまう」と訴えている。

これを見た韓國のネットユーザーからは「恐ろしい」「醫(yī)療人によるストライキは醫(yī)療の質(zhì)の向上のためでなく金のためだったのか」「これは他人事じゃない。誰にでも病気になり手術(shù)臺に行く可能性がある」など不安の聲が上がり、「監(jiān)視カメラの設(shè)置を義務(wù)付けるべき」との主張が數(shù)多く上がっている。

韓國では手術(shù)中の事故やトラブルが頻発しており、與黨「共に民主黨」の金南國（キム?ナムグク）議員は最近、手術(shù)室の監(jiān)視カメラ設(shè)置を義務(wù)化する醫(yī)療法修正案を國會に提出した。大統(tǒng)領(lǐng)府の公式サイトには同法案の成立を求める請願が掲載され、次期大統(tǒng)領(lǐng)選の有力候補とされる李在明（イ?ジェミン）京畿道知事も支持を表明している。（翻訳?編集/堂本）