2014年2月10日、中國の劉暁明（リウ?シャオミン）駐英大使はこのほど、英國の王立國際問題研究所（RIIA）で「中國はアジアの平和?安定の力だ」と題する講演を行い、アジア及び周辺諸國をめぐる中國の外交政策について全面的に詳述した。劉大使は「中國の軍事費(fèi)増加についてどう思うか」という聴衆(zhòng)からの質(zhì)問に対し、中國の國防政策における「防御性」と「平和性」について、次の通り項(xiàng)目別に詳述した。人民網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

（1）中國の國土は極めて広大で、面積は960萬平方キロメートルに及ぶ。これは英國の40倍、日本の25倍に相當(dāng)し、軍事費(fèi)は両國の2倍に達(dá)する。中國は14カ國と陸続きで、8カ國と領(lǐng)海を接している。英國と日本は何カ國と接しているだろうか？中國の陸上國境線は2萬2000キロ、海上國境線は3萬2000キロに及ぶ。中國軍は國家の安全を守るという面で極めて重い任務(wù)を擔(dān)っている。

（2）中國の軍事力増加は國家の経済?社會発展レベル及び國防需要に伴うものでなければならない。中國経済は過去30年あまり、2桁臺の年成長率を維持してきたが、國防予算がGNPに占める割合は年々低下している。また、中國の國民1人あたりの軍事費(fèi)支出は大國各國の中で最も低く、米國の22分の1、英國の9分の1、日本の5分の1にとどまっている。また、軍人1人あたりの軍事費(fèi)を見ると、中國は米國の10分の1、日本の5分の1だけだ。これらの數(shù)値から、中國における軍事費(fèi)の増加は適度であると言える。

（3）中國の外部環(huán)境はさらに複雑化し、海外利益は増加の一途を辿っている。中國の貿(mào)易相手國はますます増え、今では米國を追い抜き世界最大の貿(mào)易國となり、國際航路の安全に対する関心は高まり続けている。中國は國連平和維持活動を重視し、積極的に參加するだけではなく、ソマリア海域に海軍を派遣し、中國および各國の商業(yè)船の護(hù)衛(wèi)任務(wù)を擔(dān)っている。

（4）中國では軍事の透明性がますます高まっている。國防白書を隔年で発表し、中國の國防政策と國防建設(shè)を全面的?包括的に紹介している。また、中國の國防予算案は毎年、全國人民代表大會に提出され審査?批準(zhǔn)を得なければならず、その內(nèi)容は開示されている。中國の軍事の透明性を疑問視する人はこれらの報告書に目を通すと良い。

（5）中國の核戦略は最も透明性が高い。中國は核大國のうち、「核兵器の先制不使用」、「非核保有國に対して核兵器を使用しない」ことを承諾している唯一の國である。

（6）中國は平和発展の道を堅持し、覇権主義を反対する。これは中國憲法にはっきりと記されている。中國はこれまでに、外國の領(lǐng)土を少しでも占領(lǐng)したことはなく、海外に軍事基地を一切保有していない。中國の國防政策は完全に防御的で、平和的なものである。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KM?編集/TF）