2014年2月11日、今年1月に開かれた世界最大の家電見本市「2014 International CES」において、ソニーの平井一夫社長(zhǎng)兼CEOはスピーチの中で、來賓にスマートウォッチ、4Kテレビ、スマートフォン、プレイステーション、デジカメ?デジタルビデオカメラを紹介したが、ノートPCのVAIOだけは取り上げなかった。これは一つの予兆であったかもしれない。ソニーは1カ月後の今月6日に、VAIOのノートPC事業(yè)を売卻し、テレビ事業(yè)を分社化し、単獨(dú)した子會(huì)社を設(shè)立すると発表したからだ。京華時(shí)報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

ソニーの社長(zhǎng)に就任してから2年余りに渡り、平井社長(zhǎng)は長(zhǎng)年に渡る巨額の赤字を受け、一連の改革措置を講じた。社內(nèi)の資源配置を改善し、オフィスビルを売卻し、主力以外の事業(yè)を手放した。これらの措置により、平井社長(zhǎng)は就任から1年目で黒字化を?qū)g現(xiàn)した。しかし社內(nèi)に多くの問題を抱えるソニーにとって、これらの小規(guī)模な措置は不十分であり、大手術(shù)が必要になっている。平井社長(zhǎng)は手術(shù)のメスを自社の古い「病気」、家電に向けている。特に「無用の長(zhǎng)物」と化しているノートPC事業(yè)、赤字を計(jì)上し続けているテレビ事業(yè)に的が絞られた。

◆ワン?ソニー

ソニーは中國(guó)市場(chǎng)で、ソニー（中國(guó)）、ソニーモバイルコミュニケーションズ、ソニー?ミュージック、ソニー?ピクチャーズなど獨(dú)立した子會(huì)社を持っており、その他の市場(chǎng)においてもほぼ同様だ。平井社長(zhǎng)は2012年上半期の就任以降、16カ國(guó)の子會(huì)社を訪問し情報(bào)を集め、中國(guó)だけで3回も訪問した。平井社長(zhǎng)はその後間もなく「ワン?ソニー」という戦略を掲げ、社內(nèi)資源の統(tǒng)合を求めた。

ソニー社內(nèi)では、各部門がそれぞれ勝手な経営をするという、「大企業(yè)病」が長(zhǎng)く存在している。平井社長(zhǎng)は調(diào)査の中で、社內(nèi)の4部門がタブレットPCを同時(shí)に開発していることに気づいた。平井社長(zhǎng)は部門を跨ぐユーザー総合體験部門を設(shè)置した。同部門はデジカメ、テレビ、ゲーム機(jī)、音響?映像機(jī)器、パソコンの製品計(jì)畫を総合的に評(píng)価し、方針を決定する権利を持ち、これを直接指導(dǎo)できる。タブレットPCの製品名についても、平井社長(zhǎng)は直接「Sony Tablet」と命名した。ソニーのすべての製品シリーズは獨(dú)自の名稱を持ち、テレビはブラビア、ノートPCはVAIO、デジカメはサイバーショット、攜帯電話はXperiaと呼ばれる。

製品名は當(dāng)然ながら表面的な変化であるが、実質(zhì)的な変化も生じている。例えばソニーが発売したXperia Zは、1300萬畫素の裏面照射積層型CMOSという、サイバーショットのカメラ機(jī)能を搭載しており、ディスプレイとエンジンはブラビアから來ている。同製品は平井社長(zhǎng)の「ワン?ソニー」戦略が、ハード面で実行された証拠とされている。

◆VAIOの売卻、苦しい選択

ソニーは世界最大の音楽?映畫製作企業(yè)で、日本で最大の利益を上げている保険會(huì)社であるが、多くの人はソニーを家電メーカーとして認(rèn)識(shí)している。トリニトロン、ウォークマン、プレイステーション、VAIOなどのスター家電製品により、ソニーは世界家電大手に成長(zhǎng)した。

しかし平井社長(zhǎng)は、家電事業(yè)にメスを入れることを決定した。ソニーは2月6日、ノートPC事業(yè)をVAIOブランドと共に、投資ファンドに売卻することを発表した。VAIOは評(píng)判が良いが購入者が少なく、またPC業(yè)界の全面的な低迷を受け、黒字を?qū)g現(xiàn)できなくなった。平井社長(zhǎng)にとって、VAIOの売卻は「苦しい決定」であり、身を切り裂き命を救うようなものであった。

◆テレビ事業(yè)の分社化

VAIOの売卻と比べ、テレビ事業(yè)を分社化し、専門的な子會(huì)社を設(shè)立することは、「ワン?ソニー」という戦略にもとるように見える。これは、平井社長(zhǎng)の財(cái)務(wù)面のテクニックと憶測(cè)されている。つまり最大の赤字を抱える事業(yè)を一時(shí)的に切り離すことで、2013年度の業(yè)績(jī)を粉飾しようというのだ。

テレビ事業(yè)はソニー衰退の縮図だ。ソニーが創(chuàng)立後に急速に発展できたのは、トリニトロンというディスプレイ技術(shù)を開発し、當(dāng)時(shí)の伝統(tǒng)的なCRTテレビ時(shí)代の覇者になったからだ。ソニー製のテレビの畫質(zhì)?音質(zhì)も、世界で高い評(píng)価を蓄積した。しかしこのディスプレイ技術(shù)を過信したことで、ソニーは液晶テレビの発展チャンスを逃し、サムスンやLGなどの他社に追い越された。ソニーのテレビ事業(yè)は8年連続で赤字を計(jì)上しており、最大の業(yè)績(jī)負(fù)擔(dān)になっている。

ソニー社內(nèi)では、テレビ事業(yè)の売卻を求める聲が上がっている。しかし平井社長(zhǎng)は多くの場(chǎng)で、売卻を検討しないことを表明しており、ソニーはテレビ事業(yè)で「目立たぬ華麗な回帰」を?qū)g現(xiàn)すると稱した。この華麗な回帰の手段は、4K技術(shù)だ。平井社長(zhǎng)は畫質(zhì)面の取り組みを強(qiáng)化し、4K技術(shù)により高級(jí)テレビ市場(chǎng)を占め、製品の高い収益率を確保しようとしている。今年のCESで、ソニーは9機(jī)種の4Kテレビを一挙公開した。

平井社長(zhǎng)は、テレビ事業(yè)は分社後も、同社の全體戦略の中で重要な地位を占めるとしている。平井社長(zhǎng)は、「今年のソニーの4Kテレビは、主に米國(guó)?中國(guó)という2大市場(chǎng)を攻める。そのうち中國(guó)は當(dāng)社が家電事業(yè)復(fù)活を?qū)g現(xiàn)する重要な市場(chǎng)だ。當(dāng)社は中國(guó)で生産?開発?ソフト?設(shè)計(jì)?技術(shù)を一體化した経営體制を敷く」と語り、「日中関係が安定化し、良い方向に向かい発展することは、當(dāng)社を含む日本企業(yè)の中國(guó)経営にとって極めて重要だ」と指摘した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/YF?編集/武藤）