エンターテインメント界のスターが、優(yōu)れた役者から制作サイドに移行するのは珍しいことではなくなった。そして今、業(yè)界の枠を超えてビジネスマンになり、実體あるビジネスの世界に足を踏み入れるスターが大勢いる。その多くは外食産業(yè)を選択し、さらに具體的に言えば火鍋レストランの経営に乗り出すことだ。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

スターが副業(yè)として火鍋店をオープンするのはなぜか。業(yè)界団體の中國飯店協(xié)會が発表した「2018年中國外食産業(yè)年次データ報告」によると、火鍋産業(yè)の場合、1平方メートルあたりの売上高は2萬6300元（約40萬7650円）に上り、ファストフード業(yè)の2萬5000元（約38萬7500円）、晝食?晩餐の1萬200元（約15萬8100円）を大幅に上回る。純利益率は11．8％で、これもファストフードと晝食?晩餐を大きく上回る。

同協(xié)會が発表した「2019年中國外食産業(yè)年次報告」では、18年度の外食産業(yè)の収入は4兆2716億元（約66兆2098億円）で前年同期比9．5％増加した。市場ニーズの増加と拡大の可能性のため、火鍋は高い標(biāo)準(zhǔn)化を達(dá)成した獨自のビジネスモデルで、細(xì)分化する外食産業(yè)の中で重要な品目になった。統(tǒng)計をみると、18年の火鍋市場の総売上は8757億元（約13兆5733億5000萬円）に上り、14年に比べて増加幅は52％を超えた。19年の売上高は9600億元（約14兆8800億円）に達(dá)する見込みという。

企業(yè)データを提供する天眼査のデータニュース実験室によると、「スターの手がける外食企業(yè)のうち、関連企業(yè)の登録資本金が100萬元（約1550萬円）以內(nèi)のところが54％に上る。地域分布をみると、半數(shù)以上の企業(yè)の登録住所が北京になっている。登録した年をみると、15-17年がスターの外食企業(yè)開設(shè)が最も集中していた期間で、17年だけで約13社が登録された。

中國食品産業(yè)のアナリスト朱丹蓬（ジュウ?ダンフォン）氏は、「スターが相次いで外食産業(yè)に足を踏み入れるのは、その背後にあるファン経済と深い関係がある。株式市場や不動産などの投資ルートに比べ、火鍋店の開設(shè)は參入のハードルが低く、成功しやすいことが、スターがレストランへの投資に熱を上げる重要な原因だ。スターの輝きを背に受けて、スターが経営するレストランは確かにオープン當(dāng)初はかなりのにぎわいを見せる」と述べた。

食品の全産業(yè)チェーンの発起人で、上海匠思企業(yè)管理有限公司の余知學(xué)（ユー?ジーシュエ）社長は、「スターが火鍋店に投資することの最大の優(yōu)位性は経営コストの低さにあり、またファン心理を利用して來店者を呼び込めるところにある。他の特色あるレストランに比べ、火鍋店ではプロの料理人の人件費(fèi)をカットすることができる。一般的に言って、レストランで中心になるのは『シェフ』であり、規(guī)模の大きなレストランには數(shù)人から時には10數(shù)人もの料理人がおり、店の評判は料理人の腕前による部分が大きく、料理人の人件費(fèi)は往々にして相當(dāng)の金額になる。一方、火鍋の調(diào)達(dá)プロセスは標(biāo)準(zhǔn)化された手順を踏めばよく、獨自の調(diào)達(dá)にかかる費(fèi)用というものはない?；疱伒辘谓U営モデルは相対的にシンプルで、（ビジネスに不慣れな）スターの弱點をある程度補(bǔ)ってくれる」と述べた。

注目されるのは、スターがレストランを開設(shè)するのは簡単だが、続けるのは難しいということだ。天眼査のデータによると、現(xiàn)在、スターの外食企業(yè)約10社が登録を取り消したか取り消されている。また、天眼査専門版のリスクデータをみると、スターの外食企業(yè)の30％以上が正常でない経営を行っていたことがあり、関連企業(yè)が行政処分を受けたことがあるというところも10％を超えている。

朱氏は、「スターのレストラン経営は、通常は消費(fèi)サイドにおいてであり、一部のスターは店舗を経営したり管理に力を入れたりした経験が皆無で、オーナーでありながら何もせず、プロのチームに任せきりにしている。すると（スターと）プロチームの利益関係がはっきりせず、トップレベルデザインに問題が生じやすくなる。スターの輝きが失われてくると、なんとかしてブランドを維持し発展を続けなければならず、そのためにはフロントエンドとバックエンドをどうやって次世代のニーズに合わせるかを考えなければならなくなる。品質(zhì)はフロントエンドであり、ブランドはバックエンドであり、サービスシステムは総合力だ。品質(zhì)、ブランドからサービスシステムまで、1つでも欠けてはならない」と述べた。

余氏も、「外食産業(yè)とエンターテインメント産業(yè)は全く違う2つの産業(yè)であり、火鍋店を開くにはやはり外食に関する管理の経験が必要だ」との見方を示した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）